「ハウス・オブ・カード」にでてくる実在キャスター一覧

ハウス・オブ・カード」というのは、Netflix制作の政治ドラマです。詳しい説明は他のサイトに譲りますが、その特徴の一つは、政界の権力闘争のダークな面を強調しているところです。ホワイトハウスの政治を扱ったドラマとしては、「ザ・ホワイトハウス」や「マダム・プレジデント」などもありますが、その点がこういった作品との大きな違いです。

そのようなダークな面の中には、世論誘導やマスコミの操作といった面も含まれるので、この作品では当然マスコミが大きな役割を果たしています。

そして面白いことに、ドラマに登場する活字メディアのほとんどは架空なのですが、映像メディアであるテレビ局は実在で、実在のテレビ局の実在のニュースキャスターが、そのまま本人の役で出演しています。これもいろいろ前例はありますが、ここまで徹底してやった作品はあまりないでしょう。またキャスターの所属する放送局も特定の局に限られておらず、代表的な局はだいたい網羅されています。これも特定の放送局にしばられないNetflixの利点の一つかもしれません。

ですが、国際的にも知名度の高い人も多い俳優にくらべると、報道関係者の知名度は国内に留まる傾向があるので、日本の視聴者にはピンとこない人も多いと思います。そこでこの記事では、このドラマ内本人役で登場したニュースキャスターたちを簡単に紹介してみたいと思います。作品鑑賞の一助になれば幸いです。

紹介の中でも触れますが、こういう番組やキャスターは出鱈目に選ばれているわけではなく、登場するシーンの状況に相応しい番組やキャスターが選ばれています。ですから、番組やキャスターの個性を知っていた方が、より深くドラマを理解できるはずです。

もちろん、こんな政治ネタに詳しくなっても、アニメやアイドルや鉄道に詳しい人より偉くなれるわけではありませんが、そういう知識が鑑賞に役立つ作品もあるのは確かなので。

なお、製作総指揮はあのデヴィット・フィンチャーだそうで、そういわれると、無機的な画作りや突き放した演出などに、なんとなくフィンチャー色が感じられるような気もしますね。

索引(分野別)

索引(登場順)

注意:以下の記述にはネタバレが含まれます。

PBS

グウェン・アイフィル(Gwen Ifill)

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HOC-S4E12-Gwen-Ifill-3(「ハウス・オブ・カード」S4E12「第51章」より)

PBSというのは非営利の公共放送局で、イギリスのBBCや日本のNHKに当たる局です。そこで40年以上続いている平日夜のニュース番組が「PBSニュースアワー」です。これは今のNHKで言えば、「ニュースウォッチ9」のような番組と言えるでしょう。

そのアンカーを務めていたのがグウェン・アイフィル氏で、アフリカ系でしかも女性という不利な立場を乗り越えて活躍し、数々の賞を受賞したものすごい偉い人ですが、残念ながら、つい先日癌で亡くなりました。まだ61歳でした。亡くなったときには、オバマ大統領がコメントし、ミシェル夫人が葬儀に参列しました。

ドラマの中では、フランク&クレア対コンウェイ&ブロックハートの討論会の司会をしています。厳しい質問をするときでも決して礼儀や冷静さを忘れないことが氏の信条だったそうですが、この架空の短い討論の中でもその一端を感じ取ることができます。


ABC

チャールズ・ギブソン(Charles Gibson)

HOC-S4E4-Charles-Gibson-8(「ハウス・オブ・カード」S4E4「第43章」より)

この人は、ABCで「グッド・モーニング・アメリカ」や「ワールド・ニュース・ウィズ・チャールズ・ギブソン」などの看板番組のアンカーを長年務めていましたが、5年ぐらい前に引退しました。日本で言えば、筑紫哲也クラスの大御所キャスターでしょう。

画面上に表示されているKBTGというのは、ABC系列の地方局の一つのようです。おそらく、ABC引退後の仕事として地方局のキャスターをやっているという設定なのでしょう。

ドラマの中では、フランクの暗殺未遂事件を報じています。画面上にも「PRESIDENT UNDERWOOD SHOT(アンダーウッド大統領狙撃される)」と表示されていますね。

このシーンでは、大御所キャスターの起用により、大統領暗殺未遂という大事件の報道にふさわしい重みが表現されています。「大統領が撃たれると言う事件は、私も過去に経験したことはありますが…」なんていう台詞は、若い人には言えない台詞ですよね。

ジョージ・ステファノプロス(George Stephanopoulos)

HOC-S1E2-George-Stephanopoulos-1(「ハウス・オブ・カード」S1E2「第2章」より)

HOC-S3E11-George-Stephanopoulos-3(「ハウス・オブ・カード」S3E11「第37章」より)

この人は、ABCの日曜朝の政治討論番組「ディス・ウィーク」のホストです。この番組は、NBCの「ミート・ザ・プレス」と並んで、日曜朝の二大討論番組と言われています。

ステファノプロス氏は、クリントン政権で報道官を務めた経験もある、ABCの名物キャスターです。氏の司会は、わりと司会者が前に出るスタイルで、日本で言えば、田原総一朗さんが昔やってた「サンデー・プロジェクト」とかに近い感じがします(風貌もどことなく田原氏に似てますよね)。

このドラマには2回出てきます。1回目は、フランクがゾーイに書かせたイスラエルに関する記事を根拠にして、国防長官候補のカーンを追い込む役です。舌鋒鋭く追及するところに彼の個性が生かされています。

2回目は、アイオワで行われた民主党予備選のフランクとジャッキーとヘザーの討論会を解説する番組の司会です。この番組には、後述のドナ・ブラジルとマシュー・ダウドもコメンテータとして出演しています。

スコット・シューマン(Scott Thuman)

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HOC-S2E13-Scott-Thuman-4(「ハウス・オブ・カード」S2E13「第26章」より)

この人は、ワシントンDCにあるABCの系列局の政治記者の方みたいで、私もよく知らないのですが、エミー賞をとったこともある優秀な方のようです。

ドラマの中では、ウォーカー大統領の弾劾について、サヤド記者にインタビューする役をしています。下のキャプチャ画像の右側にサヤド記者が写っています。

モリス・ジョーンズ(Morris Jones)

HOC-S2E1-Morris-Jones-1(「ハウス・オブ・カード」S2E1「第14章」より)

HOC-S2E12-Morris-Jones-3(「ハウス・オブ・カード」S2E12「第25章」より)

この人も、ワシントンDCのABC系列局でキャスターをしている方のようです。真面目そうな風貌がどことなく渡辺宜嗣さん似という感じがします。

このドラマには2回出てきます。1回目は、ゾーイの死亡を報じる役で、上のキャプチャ画像にもゾーイの写真が表示されていますね。2回目は、法律顧問のビル・ギャリックが聴聞会に召喚されたという地味なニュースを報じています。

マシュー・ダウド(Matthew Dowd)

HOC-S3E11-Matthew-Dowd-1(「ハウス・オブ・カード」S3E11「第37章」より)

この人はABCの政治コメンテータです。政治的には、もともと民主党支持だったのが、ブッシュ政権時代に共和党支持に転向し、その後さらに無党派に転向したちょっと変わった人です。

ドラマの中では、アイオワで行われた民主党予備選のフランクとジャッキーとヘザーの討論会の後の、ステファノプロス司会の番組でコメントしています。


CBS

モーリー・セイファー(Morley Safer)

HOC-S2E13-Morley-Safer-6(「ハウス・オブ・カード」S2E13「第26章」より)

この人は、40年以上の歴史を持つCBSの超有名ドキュメンタリー番組「60ミニッツ」の記者です。この番組は、日本でもTBSの深夜にピーター・バラカン氏の解説付きで放送していたので、ご存知の方も多いでしょう。「クローズアップ現代」のような調査報道番組というジャンル自体を切り開いた記念碑的番組です。

セイファー氏自身も、ベトナム戦争関連の大スクープで名を挙げ、エミー賞を12回も獲得した超名物記者でしたが、惜しくもつい先日亡くなりました。

とにかくあまりにも有名な番組ので、このドラマに限らず言及されることは多く、たとえば「ダイ・ハード」の途中で殺されるお調子者のエリスという男が「『60ミニッツ』観てるから」みたいな台詞を言うシーンとかがすぐ思い出されます。

ドラマの中では、ウォーカー大統領弾劾の件でフランクを厳しく問い詰める役をしています。セイファー氏のインタビューは、口調は穏やかながら核心を突く鋭い質問をすることで有名で、その個性がドラマにも生かされています。

フランク自身もこう言っています。

Morley, I've always liked you. You ask the tough questions.
モーリー、私は常にあなたを敬愛してきた。あなたは厳しい質問をする人だ。

メジャー・ガレット(Major Garrett)

HOC-S2E13-Major-Garrett-2(「ハウス・オブ・カード」S2E13「第26章」より)

この人はベテランの政治記者さんです。CNN、FOX NEWSを経て、今はCBSのホワイトハウス担当記者になっています。

ドラマの中では、ウォーカー大統領が資金洗浄のことを知っていた、とタスクが証言した後の、議員や中国の反応を報じています。


NBC

メレディス・ヴィエイラ(Meredith Vieira)

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HOC-S3E5-Meredith-Vieira-2(「ハウス・オブ・カード」S3E5「第31章」より)

この人は、NBC系列で放送されていた「メレディス・ヴィエイラ・ショー」という番組のホストです。この番組は、ニュース番組や政治討論番組というより、ワイドショーや情報バラエティに近いようです。日本で言うと、「王様のブランチ」とか「メレンゲの気持ち」みたいな感じでしょうか。

ヴィエイラ氏も、「ザ・ビュー」とか「トゥデイ」とか、あるいは、「クイズ・ミリオネラ」のアメリカ版「フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア」とか、数々の人気番組の司会を務めてきた有名な司会者です。

女性で硬軟両方いけるキャスターというのは、日本にはまだそんなにいない気もしますが、強いて言えば、有働由美子さんとか小野文恵さんみたいな感じでしょうか。

ドラマの中では、大統領予備選への出馬を表明したヘザー・ダンバーにインタビューする役を演じています。下のキャプチャ画像の一番左に座っているのがヘザー・ダンバーです。

レスター・ホルト(Lester Holt)

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HOC-S3E13-Lester-Holt-4(「ハウス・オブ・カード」S3E13「第39章」より)

この人は、「NBCナイトリーニュース」というニュース番組のアンカーです。これは平日夕方の帯番組で、50年近くの歴史を持つNBCの看板番組の一つです。日本で言えば、「スーパーJチャンネル」のような番組と言えるかもしれません。

ホルト氏も長いキャリアを持つベテランのキャスターで、外連味のない安定した進行をする人です。昨年夏には大統領討論会の司会も務めました。

このドラマにはほんの一瞬登場するだけで、顔もあまりはっきり写っていないのですが、上のキャプチャ画像を見るとホルト氏であることがわかります。

ドラマの中では、予備選の途中でフランクと喧嘩して、一人でワシントンに戻ったクレアが見ているテレビの中で、アイオワ州予備選直前のニュースを報じています。

チャック・トッド(Chuck Todd)

HOC-S3E7-Chuck-Todd-4(「ハウス・オブ・カード」S3E7「第33章」より)

この人は、NBCの日曜朝の政治討論番組「ミート・ザ・プレス」のホストです。この番組は、ABCの「ディス・ウィーク」と並んで、日曜朝の二大討論番組と呼ばれていますが、こちらの方が歴史は古く、始まったのはなんと70年も前です。現存する最長寿番組としてギネスブックにも載っているそうです。

トッド氏は、ステファノプロス氏の身を乗り出した感じに比べると、少し引いた感じの冷静な司会をする印象があります。

ドラマの中では、フランクがアム・ワークスをワシントンDCだけでなく全米に広げるという発表をした後で、二人の議員にインタビューして、アム・ワークスについて肯定的な発言を引き出す役をしています。

ケリー・オドネル(Kelly O'Donnell)

HOC-S2E3-Kelly-ODonnell-5(「ハウス・オブ・カード」S2E3「第16章」より)

この人は、NBCの中堅ぐらいの政治記者さんです。ドラマの中では、社会保障改革案の決議の際の欠席騒動を報じています。出てくるのは、ほんの一瞬、しかもこんな小さな画面にしか出てこないのですが、それだけのために本物の記者さんを使うこだわりには感心します。

クリステン・ウェルカー(Kristen Welker)

HOC-S3E2-Kristen-Welker-1(「ハウス・オブ・カード」S3E2「第28章」より)

この人もNBCの中堅ぐらいの政治記者さんです。ドラマの中では、負傷療養中のダグ・スタンパーが見ているテレビの中で、フランクのアム・ワークス計画に関する憶測を報じています。

・クリス・ローレンス(Chris Lawrence)

HOC-S3E8-Chris-Lawrence-2(「ハウス・オブ・カード」S3E8「第34章」より)

この人のことはあまり情報が見当たりませんが、たぶんNBCの系列局でキャスターをしてる人だと思います。このドラマでは、トマス・イェーツの見ているテレビの中で、アム・ワークスがハリケーンのせいで潰れたことを報じる役をしています。


MSNBC

クリス・マシューズ(Chris Matthews)

HOC-S2E10-Chris-Matthews-1(「ハウス・オブ・カード」S2E10「第23章」より)

この人は、MSNBCの「ハードボール」という政治討論番組のホストです。これは平日夕方の帯番組で、日本にはあまり似た番組が見当たらないのですが、強いて言えば、国谷さん時代の「クローズアップ現代」でしょうか。

マシューズ氏はもともと政治家志望だったらしく、議員の秘書やスピーチライターなどを経て、40歳ぐらいになってから活字メディアの記者になり、50歳ぐらいで映像メディアに移って「ハードボール」を始めたという人です。

今ではもう70歳を超えていて、キャリア的には政治メディア界の主みたいな人なんですが、歳に似合わずかなりの早口でがんがん突っ込みを入れる元気なおじいちゃんです。

ドラマの中では、サヤド記者からタスクの資金洗浄疑惑についてインタビューする役をしています。

レイチェル・マドー(Rachel Maddow)

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HOC-S2E2-Rachel-Maddow-5(「ハウス・オブ・カード」S2E2「第15章」より)

HOC-S2E10-Rachel-Maddow-6(「ハウス・オブ・カード」S2E10「第23章」より)

この人は、MSNBCの「レイチェル・マドー・ショー」というニュース番組のホストです。これは夜の帯番組なので、日本で言えば「報道ステーション」なんかに近い位置づけでしょう。

マドー氏は最近頭角を現した次世代のホープで、ニコニコしながら早口で辛辣なコメントを連発する芸風。ゲイであることをカミングアウトしていて、リベラル派と見られています。

個人的にも、最近のキャスターの中では一番頭の切れる人だと思って見ています。昔で言えば久米宏。最近で言えばマツコ・デラックス(生物学的性別は逆ですが)。若手で頭が切れるという意味では、荻上チキさんぐらいのポジションと言ってもいいかもしれません。

ドラマの中では二回登場しています。1回目は、フランクが副大統領になった直後の、次の選挙までのつなぎでしょう、みたいなコメント、2回目は、タスクの資金洗浄疑惑に関するコメントをしていますが、こういう辛辣なコメントをする役には実にぴったりの人です。

クリス・ヘイズ(Chris Hayes )

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HOC-S2E12-Chris-Hayes-3(「ハウス・オブ・カード」S2E12「第25章」より)

この人は、MSNBCの「オール・イン・ウィズ・クリス・ヘイズ」という番組のホストです。これも平日夜の帯番組ですが、ニュース番組というより討論番組です。この番組は2015年のエミー賞を受賞しています。

この人もまだ30代で冠番組を持っているのですから、期待のホープと言ってよいでしょう。元はリベラル系の「The Nation」などの雑誌で政治関係の時論を書いていたそうですが、レイチェル・マドーが休んでいるときに代打でホストを務めたことがきっかけで、今の仕事に抜擢されたそうです。

三白眼のせいで損しているような気もしますが、逆に言えば、一度見ると忘れられないインパクトの強い容貌が特徴です。

ドラマの中では、ミーガン(クレアと同様にマクギニス将軍にレイプされたことをカミングアウトした人)にインタビューする役をしています。下のキャプチャ画像の左側に写っているのがミーガンです。

アリ・メルバ―&ペリー・ベーコン(Ari Melber & Perry Bacon)

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HOC-S3E1-Ari-Melber-and-Perry-Bacon-4(「ハウス・オブ・カード」S3E1「第27章」より)

これはMSNBCの「ザ・サイクル」という平日午後の帯番組で、男女2人ずつのホストが交代で司会をするというちょっと変わった番組です。

左側に映っているのが、そのホストの一人のアリ・メルバ―氏で、MSNBCの政治担当記者です。右側に映っているのが政治コメンテータのペリー・ベーコン氏で、この人はたまたまこの番組に呼ばれたという設定じゃないかなと思います。

ドラマの中では、レイチェルに岩で殴られて病院送りになったダグ・スタンパーが、病院でたまたま観ていたテレビの中で、フランクは大統領になったはいいが、最初から支持率が低くて先が思いやられるね、みたいなコメントをする役です。


CNN

ウルフ・ブリッツァー(Wolf Blitzer)

HOC-S4E4-Wolf-Blitzer-4(「ハウス・オブ・カード」S4E4「第43章」より)

HOC-S4E10-Wolf-Blitzer-1(「ハウス・オブ・カード」S4E10「第49章」より)

この人は、キャリアの長さから言っても、特徴ある白いお髭の顔から言っても、クリスティアーヌ・アマンプールアンダーソン・クーバーと並ぶ、CNNの顔と言ってよいでしょう。CNNを観たことのある方なら、たいてい見覚えがあるんじゃないでしょうか。現在は、「ザ・シチュエーション・ルーム」という平日夕方の帯番組を主に担当しています。

お歳や見た目のわりには、飄々としたとぼけたところのあるお爺さんで、クリス・マシューズ氏なんかとはかなり芸風が違います。この人は記者出身のせいか、喋りにはそこまで自信がなさそうな感じで、そういう意味では、「NEWS23」の後藤謙次さんなんかと似たタイプと言えるかもしれません。

このドラマには2回登場しています。1回目は、フランク大統領の暗殺未遂事件を報道する役。2回目は、副大統領候補選挙の特番でジョン・キングと選挙の解説する役です。

キャンディ・クローリー(Candy Crowley

HOC-S1E6-Candy-Crowley-5(「ハウス・オブ・カード」S1E6「第6章」より)

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HOC-S2E9-Candy-Crowley-5(「ハウス・オブ・カード」S2E9「第22章」より)

この人もCNNのベテランの政治記者さんです。このドラマの放送時は「ステート・オブ・ザ・ユニオン」という日曜朝の政治討論番組のアンカーをしていました。今は報道からは引退されて研究者の道に進んだようです。「ステート・オブ・ザ・ユニオン」のアンカーは、後述のジェイク・タッパー氏が引き継いでいます。

ステート・オブ・ザ・ユニオン」は、ABCの「ディス・ウィーク」、NBCの「ミート・ザ・プレス」、CBSの「フェイス・ザ・ネイション」、FOXの「フォックス・ニュース・サンデイ」と並んで、日曜朝の5大討論番組と呼ばれていますが、他はみなネットワーク系で、ケーブル系はこの番組だけです。

クローリー氏はこのドラマに二回登場しています。1回目は、教員組合のスピネラとのテレビ討論で、フランクが言葉に詰まって迷走した事件を報道する役。2回目は、セスがクレアとアダムの不倫の証拠写真を偽造だと主張したときの聞き手の役です。一番下の画像で、左側に立っているのがクレア、テレビ画面の中の左手奥に小さく映り込んでいるのがセスです。

キャロル・コステロ(Carol Costello)

HOC-S3E9-Carol-Costello-3(「ハウス・オブ・カード」S3E9「第35章」より)

この人はCNNの中堅ぐらいのキャスターで、今は「CNNニュースルーム」という番組のホストの一人を務めています。これはCNNのようなニュース専門局によくある、一日中何回も流れる帯番組です。

このドラマでは、ヨルダン渓谷のPKOに参加していたロシア兵が殺されたというニュースを報じています。

ジョン・キング(John King)

HOC-S1E2-John-King-2(「ハウス・オブ・カード」S1E2「第2章」より)

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HOC-S3E11-John-King-6(「ハウス・オブ・カード」S3E11「第37章」より)

HOC-S4E10-John-King-3(「ハウス・オブ・カード」S4E10「第49章」より)

この人もCNNの中堅ぐらいのキャスターです。今は「インサイド・ポリティックス」という番組のアンカーを担当していますが、「ステート・オブ・ザ・ユニオン」のアンカーだったこともあるし、他にもいろんな番組に顔を出します。

このドラマには、なんと3回も登場しています。1回目は、フランクにはめられて失脚したカーンに代わってデュラントが国務長官候補になったというニュースを報じています。

2回目は、アイオワの民主党予備選のフランク、ジャッキー、ヘザーの討論会の司会をしています。3番目のキャプチャ画像を見ると、3人の候補と一緒にキング氏が写っているのがわかります。非常に重要な役ですが、アメリカでは実際にテレビのキャスターがこのような討論会の司会を任されることは珍しくありません。

3回目は、副大統領候補選挙の特番で、ウルフ・ブリッツァーと一緒に選挙の解説役を務めています。このタッチパネルを使った解説はキング氏の得意技とされていて、実際の番組内でもよくやっています。

ソルダッド・オブライエン(Soledad O'Brien)

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HOC-S1E3-Soledad-OBrien-5(「ハウス・オブ・カード」S1E3「第3章」より)

この人をCNNの人扱いするのは、あまり適切ではないかもしれません。ハーバード大卒で、30代半ばでNBCの「ウィークエンド・トゥデイ」のアンカーになり、30代後半でCNNの看板番組「アメリカ・モーニング」のアンカーになり、40代でもう「スターティング・ポイント・ウィズ・ソルダッド・オブライエン」という冠番組を持ち、最近ではキャスターだけに飽き足らず、番組制作会社の経営まで手掛けるという才人です。

スターティング・ポイント」は平日朝の帯番組で、日本で言えば、「とくダネ!」や「スッキリ!!」のような位置づけでしょうか。評論家の評価は高かったようですが、視聴率的には苦戦し、1年後に打ち切られてしまいました。打ち切りに関してはいろんな噂もあったようですが、ここでは割愛します。

このドラマでは、ゾーイのデュラントに関する記事がヘラルドの一面に載った後で、ゾーイにインタビューする役をしていますが、単なるヨイショではなく、結構厳しい質問をしているところに彼女の個性が生かされていると思います。

アシュレイ・バーンフィールド(Ashleigh Banfield)

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HOC-S2E4-Ashleigh-Banfield-3(「ハウス・オブ・カード」S2E4「第17章」より)

この人は、まだ40代ですが、CNNの姉妹局HLNで「プライムタイム・ジャスティス・ウィズ・アシュレイ・バーンフィールド」という冠番組を持っています。メガネがトレードマークで、認知度は結構高いようです。

バーンフィールド氏は、2000年頃からMSNBCで働いていて、2001年に9.11のアメリカ同時多発テロ事件に遭遇し、現場で実況中継している最中に、リアルタイムでWTCの7号棟が崩落するという経験をし、それで一気に有名になったようです。

その後はイラク戦争の取材に参加し、メディアの戦争報道を批判するような発言をして、NBCから干されたりした経験もあるそうです。だから、見かけによらすと言っては失礼かもしれませんが、なかなか気骨のある記者さんなんですね。

このドラマでは、クレアから過去のレイプ・中絶体験を聞き出すというかなり重要な役を演じています。相当な長時間自然に会話しているように見えますが、俳優さんじゃなくて、記者さんなんですよね。

ジェイク・タッパー(Jake Tapper)

HOC-S3E2-Dana-Bash-and-Jake-Tapper-3(「ハウス・オブ・カード」S3E2「第28章」より)HOC-S4E9-Jake-Tapper-Paul-Begala-Van-Jones-S-E-Cupp-2(「ハウス・オブ・カード」S4E9「第48章」より)

この人、二回も登場しているのにアップの画がないのですが、上のキャプチャ画像の二分割画面の左側にいる、マトリックスのエージェント・スミス似の人がジェイク・タッパー氏です。

この人はキャンディ・クローリー氏から「ステート・オブ・ザ・ユニオン」のホストを引き継いだ人です。他に「ザ・リード・ウィズ・ジェイク・タッパー」という冠番組のホストもしています。

まだ40代で、CNNの看板番組のホストに抜擢され、過去にもいろんな賞を取り、著作がベストセラーになったりもしているので、今後の活躍が期待されるキャスターの一人ではないかと思います。

このドラマには2回登場しています。1回目は、国連大使候補に指名されたクレアが、上院の聴聞会でメンドーサにはめられて失言した後、クレアを支持する議員が激減したというニュースを伝える役です。ここで出演している番組は、「ステート・オブ・ザ・ユニオン」ではなく「ザ・リード」の方でしょう。

2回目は、フランクが副代表候補を党大会の選挙で決めると発表した後に、それについて論じる討論の司会役をしています。ここで出演している番組は、たぶん「ステート・オブ・ザ・ユニオン」だと思います。

デイナ・バッシュ(Dana Bash)

HOC-S3E2-Dana-Bash-4(「ハウス・オブ・カード」S3E2「第28章」より)

この人もCNNの中堅ぐらいの政治記者さんで、CNNのいろんな番組に登場します。(余談ですが、プライベートでは、同じCNNのジョン・キング氏と結婚しています。)

このドラマでは、国連大使候補に指名されたクレアが、上院の聴聞会でメンドーサにはめられて失言した後、クレアを支持する議員が激減したというニュースを伝える役として、ジェイク・タッパー氏の「ザ・リード」に出演しています。

ミシェル・コシンスキ―(Michelle Kosinski)

HOC-S3E11-Michelle-Kosinski-1(「ハウス・オブ・カード」S3E11「第37章」より)

この人もCNNの記者さんです。まだ40代になったばかりですが、アフガニスタンの戦争やハイチの地震など、過酷な取材の実績を積んできた人で、エミー賞も受賞しています。

ドラマの中では、アイオワの民主党予備選の討論会直前のニュースを報じる役をしています。

ドナ・ブラジル(Donna Brazile)

HOC-S1E2-Donna-Brazile-1(「ハウス・オブ・カード」S1E2「第2章」より)

HOC-S3E11-Donna-Brazile-1(「ハウス・オブ・カード」S3E11「第37章」より)

この人は、キャスターと言うより政治コメンテータで、特定の放送局に属しているわけではないのですが、CNNに登場することが多いので、便宜的にCNNに分類しました。

ブラジル氏は民主党員で、今では民主党全国委員会(DNC)の委員長というかなりのお偉いさんになっています。今年の選挙では、質問内容を事前にクリントン陣営にメールで教えていたことを、ウィキリークスで暴露されて問題になりました。

このドラマには2回登場しています。1回目は、フランクにはめられて失脚したカーンに代わってデュラントが国務長官候補になったというニュースにコメントしています。番組は「CNNニュースルーム」ですね。

2回目は、アイオワで行われた民主党予備選のフランクとジャッキーとヘザーの討論会にコメントする役として、ABCのステファノプロス司会の番組に出演しています。

ポール・ビゲイラ(Paul Begala)

HOC-S4E9-Paul-Begala(「ハウス・オブ・カード」S4E9「第48章」より)

この人も、キャスターではなく政治コメンテータですが、CNNの番組によく出演しているのでCNN系に分類しました。

ビゲイラ氏はもともと、ビル・クリントンのチーフ・ストラテジストをしていた人で、その後コメンテータになりました。だから、基本的に民主党寄りの人ですね。

ドラマの中では、フランクが副代表候補を党大会の選挙で決めると発表した後の、ジェイク・タッパー司会の討論番組の中でそのニュースについてコメントしています。

銃についてコメントして保守派のS・E・カップ氏に突っ込まれているのは、ビゲイラ氏がリベラル派であることを生かした演出ですね。

ヴァン・ジョーンズ(Van Jones)

HOC-S4E9-Van-Jones-1(「ハウス・オブ・カード」S4E9「第48章」より)

この人も、キャスターではなく政治コメンテータですが、CNNの番組によく出演しているのでCNN系に分類しました。

ジョーンズ氏はイェール大学法学部出身で、人権問題や環境問題などさまざまな政治運動に関わり、プリンストン大学の客員研究員を務め、オバマ政権の特別顧問にもなりました。まだ40代ですが、ベストセラーになった著書もあり、さまざまな賞を受賞しています。

ドラマの中では、フランクが副代表候補を党大会の選挙で決めると発表した後の、ジェイク・タッパー司会の討論番組の中でそのニュースについてコメントしています。

この人は経歴からわかるように当然リベラル寄りなので、民主党のフランクを擁護する側に回っているのは、それを生かした演出ですね。

S・E・カップ(S. E. Cupp)

HOC-S4E9-S-E-Cupp-4(「ハウス・オブ・カード」S4E9「第48章」より)

この人も、キャスターと言うより政治コメンテータで、特定の放送局に属しているわけではないのですが、このドラマではCNNの番組に出演しているので、CNN系に分類しました。

ドラマの中では、フランクが副代表候補を党大会の選挙で決めると発表した後、ジェイク・タッパー司会の討論番組の中でそのニュースについてコメントしています。

この人は保守寄りなので、民主党のフランクに基本的に批判的だったり、銃についてコメントしたビゲイラ氏に突っ込みを入れたりしているのは、それを生かした演出ですね。


FOX NEWS

ショーン・ハニティ(Sean Hannity)

HOC-S2E10-Sean-Hannity-5(「ハウス・オブ・カード」S2E10「第23章」より)

右寄りの報道で有名なケーブル局FOX NEWSの「ハニティ」という政治ニュース番組のホストです。平日夜の帯番組ですが、レイチェル・マドー氏の番組よりは遅い時間帯です。日本で言えば、「NEWS ZERO」や「NEWS 23」の右寄りバージョンといったところでしょうか。

ハニティ氏は、保守派ぞろいのFOX NEWSのアンカーの中でも、ビル・オライリー氏の次ぐらいに有名な人じゃないかなと思います。日本で言うと誰でしょう? 辛坊さんあたりかな?

ドラマの中では、タスクの資金洗浄疑惑に関するコメントをしていますが、その後続けて、リベラル派キャスターの代表であるマドー氏がコメントするシーンも入っています。ですから、アメリカのメディア事情を知っている人なら、これを見ただけで、政権が左右両翼から叩かれているということがわかるというわけです。

グレッチェン・カールソン(Gretchen Carlson)

HOC-S4E1-Gretchen-Carlson-4(「ハウス・オブ・カード」S4E1「第40章」より)

この人は、右寄りの報道で有名な(しつこい)ケーブル局FOX NEWSの「ザ・リアル・ストーリー・ウィズ・グレッチェン・カールソン」という報道番組のホストでした。この番組は、平日午後の帯番組でしたが、今年の夏で終了しました。

カールソン氏は、この番組の終了後、FOX NEWSのロジャー・エイルズCEOをセクハラで訴えて辞任に追い込み、和解金20億円相当を獲得して話題となりました。

この人も実は、スタンフォード大卒で、1989年のミス・アメリカに選ばれたというユニークな経歴の持ち主です。

ドラマの中では、クレアが単身でテキサスに乗り込んだ理由がフランクとの仲違いであることを(おそらくセスのリークによって知って)報じる役をしています。

ホワン・ウィリアムス(Juan Williams)

HOC-S4E1-Juan-Williams-1(「ハウス・オブ・カード」S4E1「第40章」より)

この人も、キャスターではなく政治コメンテータですが、FOX NEWSの番組によく出演しているので、FOX NEWS系に分類しました。

ウィリアムス氏は、FOX NEWSに出演してますが、れっきとした民主党員で、公民権運動やサーグッド・マーシャル(アフリカ系初の最高裁判事)など、主にアフリカ系アメリカ人を主題にしたいろんな本を書いています。

ドラマの中では、クレアが単身でテキサスに乗り込んだ理由がフランクとの仲違いであるというニュースにコメントする役をしています。

モニカ・クローリー(Monica Crowley)

HOC-S4E1-Monica-Crowley-2(「ハウス・オブ・カード」S4E1「第40章」より)

この人も、キャスターではなく政治コメンテータですが、FOX NEWSの番組によく出演しているので、FOX NEWS系に分類しました。

この人は保守派で、しかも、かなり早い時期からトランプ支持を鮮明にしてました。そのせいかどうか知りませんが、当選後に、トランプ政権の国家安全保障会議(NSC)の上級広報戦略部長(senior director of strategic communications)に指名されました。

ドラマの中では、クレアが単身でテキサスに乗り込んだ理由がフランクとの仲違いであるというニュースにコメントする役をしています。


Bloomberg

ジュリアナ・ゴールドマン(Julianna Goldman )

HOC-S2E13-Julianna-Goldman-3(「ハウス・オブ・カード」S2E13「第26章」より)HOC-S3E12-Julianna-Goldman-3(「ハウス・オブ・カード」S3E12「第38章」より)

この人はこのドラマ放映当時は、経済ニュース専門局ブルームバーグの記者でしたが、今はCBSに移籍しています。まだ30代ですが、将来を嘱望されている優秀な記者さんのようです。

このドラマには2回登場しています。1回目は、ウォーカー大統領が資金洗浄のことを知っていた、とタスクが証言した後の反響を報じる役、2回目は、アイオワ州の大統領予備選の直前の世論調査を報じる役です。


Al Jazeera

シハブ・ラッタンシ(Shihab Rattansi)

HOC-S3E9-Shihab-Rattansi-2(「ハウス・オブ・カード」S3E9「第35章」より)

ついにAl Jazeeraの人まで出てきました。Al Jazeeraというのは、中東カタールを本拠地とする衛星テレビ局で、アラビア語だけでなく英語でも放送をしています。欧米のテレビ局が優位な英語ニュースの世界にあって、孤軍奮闘でイスラム圏アラブの視点からニュースを送り続けている貴重な局です。

この人はAl Jazeeraのいろんなニュース番組に出ている人のようです。歌舞伎役者みたいな押し出しの強い顔で、高橋英樹とか二谷英明とか、最近の日本には少なくなった昔の二枚目って感じですよね。

このドラマでは、ヨルダン渓谷でロシア兵が殺された後、イスラエル軍がヨルダン渓谷に侵入したというニュースを報じています。中東のニュースに関してはAl Jazeeraをチェックする人が多いので、リアリティを求めればこうなるのはわかりますが、アメリカのテレビ局とはまったく系列の違う局にまで協力を求めるこだわりには感心します。


コメディアン系

デニス・ミラー(Dennis Miller)

HOC-S1E6-Dennis-Miller-6(「ハウス・オブ・カード」S1E6「第6章」より)

この人はアメリカではかなり有名なコメディアンです。政治家やセレブをネタにしたコントで悪名高い「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」という番組で頭角を現し、その後は数々の冠番組を担当しています。

デイリーショー」や「サウスパーク」などを放映したコメディ・セントラルと言うコメディ専門のケーブルテレビ局がありますが、そこで作成した「歴代の偉大なスタンドアップ・コメディアン・ランキング」でも21位にランクされています。

政治的には、若い頃はリベラルだったんですが、最近になって保守派に転向したようです。このドラマに出てくる番組も、おそらく、保守派大物キャスターとして有名なビル・オライリーがFOX NEWSでやっている「ザ・オライリー・ファクター」という番組の中の1コーナーの「Miller Time(ミラーの時間)」ではないかと思います。

ドラマの中では、教員組合のスピネラとのテレビ討論で突然に母音がどうこう言いだして迷走したフランクを嘲笑するようなコメントをしています。

普通のキャスターではなくコメディアンがコメントすることで、フランクの失敗の無様さをより強く印象付けていますね。事情に疎い日本の方は、アメリカのキャスターは皆こんなきついこと言うのかと勘違いしたかもしれませんが、彼はあくまで毒舌が芸風のコメディアンなのです。

ビル・マー(Bill Maher)

HOC-S1E6-Bill-Maher-1(「ハウス・オブ・カード」S1E6「第6章」より)

この人もアメリカではかなり有名なコメディアンです。年齢やキャリアからして、後述のスティーブン・コルベアやジョン・スチュワートがダウンタウンやとんねるずの世代だとすると、この人やデニス・ミラーは明石家さんまや島田紳助ぐらいの世代に相当します。つまり大御所です。

デイリーショー」や「サウスパーク」などを放映したコメディ・セントラルと言うコメディ専門のケーブルテレビ局がありますが、そこで作成した「歴代の偉大なスタンドアップ・コメディアン・ランキング」では38位にランクされています。

ドラマに出てくる番組は、HBOの「リアル・タイム・ウィズ・ビル・マー」で間違いないでしょう。これはゲストとの討論が主体の番組です。

後述のコルベアの番組なんかもそうですが、ゲストにはオバマやサンダースやマイケル・ムーアなど錚々たるメンバーが来て、結構ガチで討論しています。日本で言えば「テレビ・タックル」みたいな番組ですが、トークの内容はこちらの方が上だろうと個人的には思っています。

ドラマの中では、デニス・ミラーと同様、教員組合のスピネラとのテレビ討論で突然に母音がどうこう言いだして迷走したフランクを嘲笑するようなコメントをしています。

スティーブン・コルベア(Stephen Colbert)

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HOC-S3E11-Stephen-Colbert-7(「ハウス・オブ・カード」S3E1「第27章」より)

この人はもう、アメリカでは超有名なコメディアン(のはず)です。彼の評価を決定的にした「ザ・コルベア・レポー」という冠番組は、約10年の歴史の中で7回もエミー賞を獲得しています。個人的にも大好きな芸人で、このブログでも過去何回か取り上げています。

この番組でコルベア氏がやっていたのは、要するに、保守派評論家による保守派向け番組のパロディです。たぶん、メインのモデルはずばり、ビル・オライリー氏の「ザ・オライリー・ファクター」でしょう。つまり、オライリー氏が「ザ・オライリー・ファクター」で言いそうなコメントをマネして言う、というのが彼の芸風です。

この芸はかなり微妙な芸で、どのくらい微妙かというと、ある保守派の評論家が、「自分はコルベアが好きだ。なぜなら、自分が考えているのと同じようなことを言ってくれるからだ」と言ったぐらいです。

それだと、単に本物の保守派評論家を観てるのと変わらないんじゃないのか、と思うかもしれませんが、そこにはやはり微妙な誇張があって、その誇張がおかしみを生んでいるのです。極めて繊細で知的な芸だと思います。

このドラマに出てくる番組も「ザ・コルベア・レポー」です。その中でコルベアは、ゲストのフランクのアム・ワークス計画について、「それって社会主義?」みたいな突っ込みを入れていますが、これもまさに保守派が言いそうな典型的な批判をあえてマネして言っているわけです。

それを見てダグ・スタンパーが笑っていますよね。このシーンをコルベアの芸風を知らない人が見ると、フランクが批判されているのを見て喜んでいるなんて、ダグは本当はフランクが嫌いなのか、と深読みしてしまうかもしれませんが、違います。ダグはアメリカ人で政治にもメディアにも詳しいわけですから、当然コルベアの芸風なんか熟知しているに決まっていて、だから笑っているのです。その意味で、このシーンは実は、とてもハイコンテキストなシーンなのです。

ザ・コルベア・レポー」は残念ながら2015年で終了し、その後コルベアは、これまた有名なコメディアンであるディビッド・レターマンが20年以上も続けていたCBSの「レイト・ショー」のホストを引き継ぎました。ケーブル局のカルト的な番組からネットワーク局の看板番組に移ったわけで、名実ともに超一流のコメディアンの地位を確立したと言えるでしょう。

このコルベアの「レイト・ショー」には、昨年日本の「BAYBYMETAL」というバンドが出演し、スタジオライブを行ったことが話題となりました。そのせいで、コルベアのことを「BAYBYMETALが出演した番組の司会の人でしょ」みたいに認識している日本の方も多いようです。

まあ、別に間違ってはいませんし、どう認識しようと余計なお世話ですが、コルベアってこんなにすごい芸人なんだよ、ということも少しは認識していただけると、私のようなファンとしては嬉しいです。


ミュージシャン系

プッシー・ライオット(Pussy Riot)

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HOC-S3E3-Pussy-Riot-18(「ハウス・オブ・カード」S3E3「第29章」より)

この3人は、ロシアの実在のミュージシャンであり政治活動家のグループである「プッシー・ライオット」のメンバーです。上のキャブチャ画像の左から、

彼らの政治的主張は、主に、フェミニズム、LGBTの権利、そして、「独裁者」プーチン大統領の批判です。

「プッシー・ライオット」のメンバーは十数人いると言われていますが、基本的に匿名で、演奏の時も目出し帽で顔を隠しています。そのようなスタイルで、無許可でゲリラライブを行い、その模様を動画にしてネットに公開する、というのが彼らの活動のやり方のようです。

2012年には、救世主ハリストス大聖堂でゲリラライブを行ったことが「フーリガン行為」とされ、メンバー3人が逮捕されました。そのうちの2人が、トロコンニコワとアリョーヒナでした。逮捕され裁判にかけられたために、名前が公になったのでしょう。真ん中の男性のベルジロフは、演奏メンバーではありませんが、トロコンニコワの夫で、バンドのスポークスマン的な役割を務めています。

この事件は、政治弾圧や人権侵害の疑いで国際的な問題となり、彼女たちも国際的な有名人になりました。二人は禁固2年の実刑となりましたが、2013年の末に釈放されました。

ドラマの中では、フランクとペトロフとの晩餐会に招待され、席上でペトロフを真っ向から批判して、乾杯のグラスの中身をぶちまけて退出するという役を演じていますが、これはほとんど、彼らの現実の反プーチン活動そのままなわけです。

だから、彼らをこのように実名で登場させるということは、ペトロフのモデルがプーチンであると言っちゃってるようなもので、いいのかよ、という気もしますが、オバマだってウィキリークスの背後にプーチンがいるとか言っちゃってるわけだから、まあいいんでしょうねえ。

実は、彼らの登場シーンはこれだけではなく、この回(S3E3)のエンディングの作曲と演奏も彼らがしています。この曲はなんと、このドラマのために作った新曲だそうです。しかも、この曲はこの回1回しか使われてないわけで、なんと贅沢な演出かと驚かされます。

一番下のキャプチャ画像のアリョーヒナの周囲には、目出し帽をかぶった人がたくさん写ってますが、これこそ「プッシー・ライオット」の演奏スタイルなのです。ちなみに、この作曲と演奏には、後述の「ル・ティグラ」も参加しています。

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HOC-S3E3-Maria-Alyokhina-1(「ハウス・オブ・カード」S3E3「第29章」より)

ル・ティグラ(Le Tigre)

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HOC-S3E3-Johanna-Fateman-1(「ハウス・オブ・カード」S3E3「第29章」より)

このバンドは、エレクトロクラッシュと呼ばれるスタイルで、フェミニズムやLGBTをテーマにした歌詞を歌うバンドで、90年代の「ライオット・ガール(Riot grrrl。girlではない)」というムーブメントの流れを汲んでいるそうです。

上のキャプチャ画像の眼鏡と帽子の人が、JD・サムソン(JD Samson)です。ぱっと見、ジェンダー的には男性に見えますが、生物学的には女性です。つまりトランスジェンダーのゲイの人です。

下のキャプチャ画像の中央でマイクを持っている人が(字幕が被さって顔がわかりにくいですが)ジョアンナ・フェイトマン(Johanna Fateman)です。(ちなみに、この人の父親は、リチャード・フェイトマンというコンピュータ科学者で、知る人ぞ知るMacsymaという数式処理システムの開発者です。)

ドラマの中では、前述のプッシー・ライオットと一緒に、S3E3のエンディングを共作・共演しています。ロシアのLGBT差別は、この後の数回のエピソードのテーマの一つになるわけで、プッシー・ライオットとル・ティグラの共演は、まさにそのテーマにぴったりの演出になっているわけです。

ピーター・シンコッティ(Peter Cincotti)

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HOC-S3E3-Peter-Cincotti-7(「ハウス・オブ・カード」S3E3「第29章」より)

ペトロフとの晩餐会でピアノの弾き語りをしているこの人、「The Birth Of The Blues」なんて古いスタンダードを弾いているので、知らない人から見るとよくいる専属のハコバンに見えるかもしれませんが、実はメジャーでCDを何枚も出しているその筋ではかなり有名なミュージシャンです。

まだ18歳の高校生の頃からマンハッタンのクラブで演奏を始め、ニューヨーク・タイムズ紙には「最も将来を嘱望される次世代の弾き語りアーティスト」と評され、デビュー・アルバムはビルボードのジャズ・チャートで1位になりました。

フランクもペトロフも「シンコッティさん」と名指しで呼びかけていますが、それも当然で、それだけ有名な人なのです。

フランクが実はブルースが好きだという設定は、お気に入りのリブ・ステーキ店の店長フレディの家に行った時(S2E9)なんかにも、ちらっと出てきましたよね。

レイチェル・プライス(Rachael Price)

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HOC-S2E6-Rachael-Price-9(「ハウス・オブ・カード」S2E6「第19章」より)

フランクが始球式を務めた野球の試合でアメリカ国歌を歌っているこの人も、「レイク・ストリート・ダイヴ」というバンドでリード・ボーカルを務めているジャズ・シンガーです。

このバンド、一見すると素朴なカントリーバンドにも見えますが、メンバーは全員がニューイングランド音楽院という名門の卒業生であり、「ビートルズとモータウンを融合したような」ポップでなおかつ渋い音楽を目指しているようです。日本でも知る人ぞ知るという感じで、結構ファンは多いようです。

シンコッティ氏もそうですが、こういうわりと誰がやってもよさそうなところでも「知る人ぞ知る」ミュージシャンを使っているところなんかも、贅沢で洒落た演出になっていますね。


新聞系

マット・バイ(Matt Bai)

HOC-S2E8-Matt-Bai-6(「ハウス・オブ・カード」S2E8「第21章」より)

HOC-S2E11-Matt-Bai-1(「ハウス・オブ・カード」S2E11「第24章」より)

冒頭で活字メディアのほとんどは架空の人物と書きましたが、この人だけは例外で、れっきとしたニューヨーク・タイムズ紙の記者さんです。また現在ヤフー・ニュースにも「マット・バイの政治の世界(Matt Bai's Political World)」というコラムを連載しています。

このドラマには2回登場しますが、2回とも役割は同じで、(クレアと同じようにマクギニス将軍にレイプされたことをカミングアウトした)ミーガンに取材する役です。上のキャプチャ画像は、セスから取材の依頼を受けているところ、下のキャプチャ画像はミーガンに取材しているところです。活字メディアの人にしては自然な演技ですよね。


法曹系

ニール・カティヤル(Neal Katyal)

HOC-S3E4-Neal-Katyal-1(「ハウス・オブ・カード」S3E4「第30章」より)

この人はイェール大学の法学部を出た法律家で、オバマ政権で訟務長官という重要なポジションを務めていた人です。訟務長官というのは、アメリカの連邦政府が裁判で訴えられたときなどに、政府の代理人として最高裁で弁論をする役割の人です。

カティヤル氏はインド系であり、アフリカ系初の最高裁判事であるサーグッド・マーシャルに次いで、最高裁で多くの弁論を行ったマイノリティ系の人と言われています。

ドラマの中では、フランクの命令による無人機の攻撃で兵士が負傷した事件について、最高裁判所に訴える役をしています。上のキャプチャ画像の中央がカティヤル氏で、左隣に座っているのがヘザー・ダンバーです。ダンバーはフランク政権の訟務長官ですから、つまり、カティヤル氏が現実に務めていたのと同じポジションの人を演じているわけです。


後記

この記事、書き始めたときはちょっとした小ネタのつもりで、採り上げるのは10数人か多くても20人ぐらいだろうと思っていたんですが、ちゃんと調べていくと出るわ出るわで、結局は50人近くになってしまいました。

こんなことならやるんじゃなかった、と途中で完全に後悔しましたけど、中途半端で止めるのももったいないので、乗り掛かった舟で最後までやりました。

まあ、アメリカのキャスターの紹介記事を日本語で50人分も書いた人はあまりいないでしょうから、なんかしらの存在価値はあるんじゃないでしょうか。

紹介した人の中には、グウェン・アイフィルやモーリー・セイファーのように歴史的偉人クラスの人や、レイチェル・マドーやビル・マーやスティーブン・コルベアのように個人的にファンでよく見ている人もいましたが、なんとなく見覚えがあるだけの人や、まったく知らない人もいました。

そんなわけですから、半分ぐらいは泥縄式で後から調べて書いています。もし間違った記述があれば、コメントなどで指摘していただければ、できる範囲で対処したいと思います。

あと、Wikipediaの英語版を見ると、MSNBCの「モーニング・ジョー」のホストであるジョー・スカーボロが出ているという記述があるのですが、ドラマを何回見直しても出演シーンを発見できませんでした。そのため、今回は残念ながら割愛しています。もし見つかったら追記する予定です。

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情報ゲームの錬金術に溺れるマスコミ

 最近はそうでもないが、一時期、マネーゲーム批判は大流行だった。ホリエモンこと堀江貴史や村上ファンドの村上世彰に対するバッシングから始まり、リーマンショックに始まる世界的金融危機がトドメを刺した。

 当時、マスコミの多くは口をきわめて彼らを罵った。やれ「マネーゲーム」だ、やれ「錬金術」だ。彼らのやっていることは「虚業」であって、社会になんら利益をもたらすものではなく、むしろ害悪ですらある、という論調がマスコミの大勢を占めていたように見えた。

 そういう批判がどの程度妥当だったかはひとまずおこう。ここで一言いいたいのは、マスコミってそんな偉そうなことを言える立場なんですか、ということ。最近のマスコミのやっていることだって、「情報ゲーム」による「錬金術」にすぎないんじゃないですか?

 ぼくは、マネーゲームのような「虚業」的な投資と、社会の役に立つ「まっとうな」投資を分けるものは、いわゆる「フェア・バリュー」、つまり投資対象の適正な価値を想定しているか否かだと思っている。

 投資家がみな適正な価値を意識して投資していれば、人によって多少の誤差はあっても、その平均によって決まる市場価格も適正価格に収束する。市場価格が適正価格であれば、より生産性の高い企業が資金を調達しやすくなり、より正確に企業を評価する能力を持った投資家に資本が集まるという、資本主義にとって健全な循環が実現する。

 マネーゲームが批判されるのは、適性価格かどうかを無視して、無理矢理価格差を作り出して儲けようとするからだ。投資というのは、短期的には価格差さえあれば儲かるように見える。安いものを高く売り、高いものを安く売ることが儲けの源だ。

 しかし、このような投資からは何も生み出されない。単にプレーヤー同士が金を奪い合うだけのゼロサムゲームであり、ギャンブルと同じだ。だからこそゲームであり錬金術なのだ。

 今のマスコミのやっていることは、これと同じではないだろうか。何が事実であるか、何が適正な評価であるか、彼らに興味はない。興味があるのは、無理矢理評価に落差を作りだして、情報を生産することだけだ。高く評価されている者がいればバッシングし、低く評価されている者がいれば持ち上げる。その一回一回の落差が新たな情報を生み出し、利益を生み出す。まさに情報ゲームによる錬金術だ。

 しかし、このような情報は、長い目で見れば何も生み出さない虚の情報にすぎない。最初から冷静な評価をしている者から見れば情報量ゼロ。そんなマスコミに、偉そうにマネーゲームを批判する資格があるのだろうか。

 このようなマネーゲームや情報ゲームのタチの悪いところは、積極的に興味のない人でも参加しないと損するような気がしてしまうところにある。適正価格より低いと思っていても、その株を持ち続けていれば評価損になるし、不当にバッシングされていると思っていても、その人を擁護すれば自分も批判されるだろう。そういう感情が、結果的にマネーゲームや情報ゲームの存続に加担しているのだ。

 結局、マスコミの情報ゲームに巻き込まれないためには、その情報に興味を持たないことが一番だ。参加すれば錬金術のおこぼれにありつけるなとという、甘い期待をしないことだ。多くの人がそう思うようになれば、少しはマスコミも反省することだろう。

 ぼくは、いつかそういう日が来ることを期待しつつ、自分の RSS リーダーからくだらない情報のフィードを大量に削除しまくったのだった。

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爆発音がした

 なんか、これを読んだら創作意欲が刺激されたので、自分でもやってみた。

ガキ使トーク

浜田:「ほんで?」

松本:「ほんなら、いきなり後ろからバーン爆発ですよ」

浜田:「またまた~」

松本:「いや、ホンマやねんって!」

宮川大輔

「ほんならー、後ろでドッカーン爆発しましてー、ほいでもう石やらなんやらがボンボン飛んできましてー、そばにおった子供なんてもうこんなんですよ(立ち上がって実演)」

田原総一朗

「そしたら、アンタ、どうなったと思う?」

「爆発した…?」

「そう。大爆発だよ。もうメチャクチャ。これをちゃんとテレビで放送したのはサンプロだけ。あとはどこの局もやんなかった」

マル激

神保:「これはさあ、要するに爆発しちゃったって感じなんだけど、宮台さんなんか言うことある?」

宮台:「これはまさに、バカな田吾作どもによるケツ嘗め爆発って奴ですね。そのバカさ加減においては、右も左もなんら変わらないというだけの話。実は、ぼくは昔ナンパ師だった時代があって…」

姜尚中

「いいですか、村田さん。あなたね、簡単にね、爆発とね、言いますけどね。これはね、ただの爆発じゃないんですよ。このグローバル化した、アメリカ中心の、国際社会の中でね……違いますよ。ちゃんと最後まで聞きなさいよ。誰もそんなこと言ってないよ。」

森永卓郎

「いやだからー、これは単にー、経産省のお役人たちが爆発させたかったってだけなんですよ。だってー、経産省が出した答弁の中にー、爆発ってちゃーんと書いてあるんですもん。結局ー、 経産省のお役人たちはー、みーんな爆弾が好きなだけなんですって。」

三宅久之

「森永さん。アナタねえ、爆弾だかヘチャムクレだかなんだか知らないけどねえ、今までにねえ、日本でマトモな爆発が起きたことがありますか? だいだいねえ、アナタみたいなトンチキなヤカラがいるから日本はダメなんだよ。アナタのお父上は立派な方だったけど」

山本一太

「田原さん、それはちょっと言い過ぎですよ。もちろん確かに、自民党の中にも爆発させろと言ってる人もいます。でも…」

「それは具体的に誰?」

「それはちょっと言えないですけど(言いよどむ)、自民党はみなさんが思ってるような党じゃありませんから」

田岡俊次

「これは言ってみれば、自衛隊が自分で爆発させたようなもんでね。言ってみれば、1 発の爆弾が 2 発になれば 2 発の爆弾が 1 発になったときより余計爆発するわけだから。だからみんな米軍がやった米軍がやったって言っておるけれども、言ってみれば、米軍にはそんな戦力はないし、自衛隊だけでじゅーぶん爆発させられる。だからこれは言ってみれば…」

池田信夫

クルーグマンは主張をコロコロ変えるので有名だが、爆発についての主張はとっくの昔に撤回しており、爆発派の間でこのような不毛な論争が続いているのは日本だけである。この本は、翻訳文の下品さに眼をつぶれば評価できる。

小飼弾

爆弾だから爆発するのではない。爆発するものが爆弾なのである。

私が金持ちになれたのも、金を稼ぐより金を使う方が難しいということに気づいたからだ。

弾言する。爆発とはコンピュータであると。

Dan the Bomber

子供、ほしいね

かっくん:「お兄さんは最近なにやってるんですか?」

うらら兄:「今度は、保管専用爆弾ってのを考えたんだよ。」

かっくん&うらら:「保管専用爆弾?」

うらら兄:「ほら、アメリカとかロシアとか、いっぱい爆弾持ってるけど、全然使わないだろ? だから、保管専用爆弾ってのがあれば売れるんじゃないかと思って。」

うらら:「でも、保管しておくだけだったら爆弾の意味ないじゃない?」

うらら兄:「だから、実際には爆発しなくてもバレないんだよ。」

吾妻ひでお

○月×日 <何だかよくわからないことが起こる>

「………」

「あなた爆弾の前で何してるんですか?」

「………」

「……こうしていると……」

「……そのうち爆弾が爆発するものですから……」

(またなんか思いついたら追記するかも)

追記: 例のまとめ記事の後半を見たら、この記事からいくつか採用されていたのでびっくりした。もちろん、採用してくれること自体はうれしいですけど、なんのクレジットもないので、逆にぼくがパクったと勘違いされないかどうかちょっと心配。ここに書かれているネタは、あくまでぼくがオリジナルですから、くれぐれも誤解のないように(^^)。まあ、公開されちゃったので、一応 TB しときますね。

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バグはゲーテルの定理のせい?

伊東 乾の「常識の源流探訪」

 ところがゲーデルの定理は、プログラムは必ず矛盾を含むことを主張する。

つまり「バグがないソフトはあり得ない」ということが、数学的に証明されているのが、ゲーデルの定理の別の表現法になります。こうなると、一見難解に見える数学の定理も、私たちの生活にグンと身近になってきます。

これは噴飯物でしょ。誰かつっこんでください。(ぼくは今それどころではないので(^^))。

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ウ○コは美しいか?

ある保健団体にて

  • 保健団体職員 A: あーっ、すっきりした。今日も快便快便。
  • 保健団体職員 B: ぼくらがこうやって健康に暮らせるのも、老廃物を毎日規則正しくウ○コとして排泄しているおかげだよな。
  • 保健団体職員 A: そうそう。それにしては、ウ○コってなぜか軽んじられているよな。
  • 保健団体職員 B: その通りだな。なにかというと汚いとか臭いとか。
  • 保健団体職員 A: そうだ、この現状を変えるために、ウ○コの大切さを大々的にキャンペーンしようじゃないか。

ある鉄道会社の広告担当部署にて

  • 保健団体職員: すいません。電車内に広告を出したいんですが。
  • 鉄道会社職員: はいはい。どんな広告でございましょうか。
  • 保健団体職員: 一応、デザインはもうできてるんです。これなんですが。
  • 鉄道会社職員: ええー? なんですかこれ? ウ○コのドアップじゃないですか。
  • 保健団体職員: そうです。ウ○コの大切さを世の中に広くアピールしようというキャンペーンなんです。どうです、美しいでしょう。
  • 鉄道会社職員: ってあなた、こんなもん電車内に貼れるわけないじゃないですか。
  • 保健団体職員: え、なぜですか?
  • 鉄道会社職員: なぜってあなた。こんなもんを見たら、乗客が不快に思うじゃないですか。
  • 保健団体職員: ウ○コが不快? じゃああなたはウ○コをしないんですか。私に明日からウ○コをするなとでも言うんですか。人類はもう何百万年もウ○コをし続けてきた。その歴史と伝統を否定するのか。
  • 鉄道会社職員: いや、誰もそんなこと言ってませんよ。ウ○コをする人が不快なんじゃなくて、ウ○コの写真を公の場所に掲示することが不快だと言ってるんです。
  • 保健団体職員: 同じことだろう。あなたは自分以外の価値観を認められない保守的な人間に違いない。だから、心の中でウ○コをする人を差別しているのだ。これは、ウ○コをする全人類に対する差別であり、リベラルな価値観に対する挑戦だ。
  • 鉄道会社職員: えーっ? (さっきは歴史と伝統とか言ったくせに…)困ったなあ。あなたちょっと落ち着いてくださいよ。
  • 保健団体職員: いや、許せない。このことはマスコミ各社にリークしてやる。覚悟しておけ。

あるリベラル系のニュース番組にて

  •  ニュースキャスター: 某鉄道会社がウ○コのポスターを拒否したことは大変な騒ぎになっています。このことに対する抗議の意を示すために、広告主の保健団体は、この地で公開ウ○コ排泄イベントを開くことになっており、多くの人が見物に詰め掛けています。
  • リポーター: あなたはなぜこのイベントを見に来たんですか?
  • 見物客: ホントのこと言うと、わたしは、今までずっとウ○コを汚いものだと思い続けてきたんです。でも、よく考えたら、それってなんの根拠もないことじゃないですか。あの、よくわからないけど、きょ、きょーどーげんそーとか、ば、ばいお・ぽりてぃっくすとかゆーのに、そう思い込まされていただけじゃないかと思うんです。だから今日は、本当にウ○コが汚いかどうか、この目で確かめにきたんです。

(保健団体職員が一斉に排便する映像。一応モザイク付き)

  • リポーター: 実際に見てどう思いましたか?
  • 見物客: ぜんぜん汚くなかったです。みんなの前で堂々としてるのはむしろ美しかった。今までコソコソしてたから汚らしく見えたんですね。わたしは間違ってました。明日からウ○コを身体中にくっつけて歩きます。

あるふつーの家庭にて

  • 夫: あーっ、すっきりした。今日も快便快便。
  • 妻: あなたはホントにウ○コするの好きねえ。いっそ家中にウ○コの写真でも飾ったらどうかしら。
  • 夫: 何をバカなことを言ってるんだよ。あははははは…。
  • 妻: やーだ、冗談だってば。ほほほほほ…。

 あまり野暮な解説はしたくないのだが、この話の肝は要するに、何が快か不快かは、特に性的な行為に関しては、社会的文脈によって大きく変わるというところにある。ぼくは女子校生の短すぎるミニスカートが不快だ不快だといい続けているが、もちろん、ベットの中でぼくだけに見せてくれるのであれば、大歓迎なのである。そんなのは、矛盾でもなんでもなく当たり前のことである。くだんの祭りの人だって、年がら年中裸でいるわけでもあるまい。

 確かに、なぜそうなるのか、というメカニズムを説明することは簡単ではない(そういう理屈は、哲学者が「性の両義性」とか言って研究してるので、興味のある人は調べて欲しい)。しかし、多くの人は、説明はできなくても、性的にふるまうべき場所とそうでない場所を自然に区別することができる。

 もちろん、その区別が永遠普遍の真理ではなく、時代や社会によって変わりうるのも確かだ。しかし、くだんの祭りについて言えば、地元だけで合意の上でやっている分には、誰も文句を言う人もいなかったはずである。それをよその場所でも宣伝しようとすれば、地元以外の価値観と衝突する可能性がでてくるのは当然である。それを無条件に受け入れろというのは、むしろ、宣伝する側がよそ様に自分の価値観を押し付けているということになってしまうだろう。

 あの祭りの宣伝に問題がないと思う人は、たとえば、川崎のかなまら祭りのような祭りの写真を、鉄道構内に貼れると考えるだろうか。もしそれがダメだとするなら、いったいどこでその線引きをするのか。考えてみてもらいたい。

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歳をとると腐ります

 まあ、自然の摂理ですから仕方のないことですが、人間歳だけは取るもんじゃないですね。若い人にはわからないかもしれませんが、アタシなんかもう 40 歳過ぎてから、記憶力がぜんぜんダメ。昔は、新しい芸能人の名前なんかでも、一回二回観ただけですぐ覚えられたもんですが、今じゃ、何回観ても覚えられない。それどころか、昔から覚えているはずの名前すら出てこない。多分、40 歳過ぎると、もう脳細胞が腐ってくるんじゃないかと思いますね。

 脳細胞だけじゃない。身体の方もヒドイもんですわ。ちょっと階段を上っただけですぐ息切れするし、ちょっとばかし長い時間歩いただけで、翌朝筋肉痛になってたりする。加齢臭もハンパじゃないですしね。もう、血管や筋肉なんかも腐ってるんじゃないですかねえ。

 あと、アタシも一応男性なんで、この歳になると気になってくるのが、男性機能というやつで。やっぱりああいうもんは、使っていれば大丈夫、使っていないと衰えるんだそうですが。アタシ、自慢じゃありませんが、あまり女性に縁がないもので、最近とんと使う機会がない。だから、あちらの方もいい加減腐って蜘蛛の巣が張ってるんじゃないかと思うんですけどね。

 え、何を言ってるんだ、そんなこと科学的にあり得ないだろうって? いやまあ、確かにアッシは無学ですが、これはものの例えってヤツで。え、似非科学が流行っているご時世に、そういう誤解を招くようなこと言うんじゃないって? あなた以外に誰か誤解した人がいるんですか。もしいたら、アタシの代わりに説明しといちゃくれませんか。え、そんなことを言ったら、40 歳以上の人が傷つくだろうって? いや、これはテメエのことを言ってるんですがね。そいつがいけないとなると、テメエでテメエのことを自慢しなくちゃならなくなりますわな。え、想像力が足りないって? いや、一応 40 歳以上の男性のほとんどは共感してくれるだろうと想像したんですけどね。間違ってましたかね。

 え、いんたぁねっとでオマエのぶろぐを炎上させてやるって? やれやれ。わかりました。じゃあ今後はあんまり目立つところでは言わないことにしますわ。なんだかややこしい世の中になっちまったもんだね、こりゃあ。。。

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手のひら返しの構造

 お祭り騒ぎもようやく一息ついたようなので、封印していた亀田問題をもう一度だけ語ってみようかと思う(^^)。

 大毅 vs 内藤戦後の世論の動向に関しては、一応 YouTube なんかでフォローしていたのだが、今回は、自分の気持ちと世論との間にそれほど乖離はなかった。そこに乖離が生じたのは、興毅がやった謝罪会見のときだった。

 ぼくから見ると、あれでは謝罪になってないだろうと思えるのだが、なんと、世論の半分ぐらいはあれで亀田同情派に回ったらしく、しつこく質問していた記者のことを、やりすぎだとか何様だと思っているんだというような意見もあったという。

 謝罪という行為の社会的機能や意味については、前にも書いたので繰り返さないが、ぼくから見ればやはり、なぜ反則を指示したかという説明は最低限必要なように思える。「興奮していたから」みたいな説明をしていたが、そんなのはお話にならない。試合中なんてほとんど興奮しているはずなのだから、じゃあお前は、また試合になったら同じ反則をするんだろう、と思われても仕方ないではないか。

 そんなわけで、ぼくはどうも世論の変化に納得がいかなかった。これで納得する人というのは、いったい何を怒っていたのだろう。いままでとあの会見とで、興毅が変わったところと言えば、背広を着てやや丁寧な言葉遣い(それでも細かいところはタメ口だったが)をしたということだけだ。

 つまり、世の中の大多数は、亀田家の態度が生意気だったから怒っていただけで、もう逆らいませんと世間様に対して恭順の意を表せば、それで十分に溜飲が下がるということらしいのである(^^)。 もしそうだとすると、結局、世間にとってもこれは勝ち負けの問題だということで、亀田家の勝てば官軍主義を笑えないと思うのだが。。。(^^)

 まあ、この問題についてはこれ以上深入りしないが、この現象は、最近のいわゆる世論の「手のひら返し」の構造をよく示しているように思う。

 もともと、亀田家に対する批判というのは、以下のような複数の論点を孕んでいた。

  1. 亀田家の人間の態度の悪さに対する倫理的な批判(モラル問題)
  2. 恣意的なマッチメイク、八百長、偏った報道などによる作られたヒーロー批判(虚像問題)
  3. 反則行為やその指示に対する批判(ルール違反問題)

 メディアに出始めのころは、もっぱら1の批判が中心だった。それが戦績を重ねるにつれ、2の批判が徐々に高まってゆく。最後に、大毅 vs 内藤戦に到って3の批判が加わることにより、批判派の数が臨界点を超え、最初の「手のひら返し」が起こった。逆に、謝罪会見ではたぶん、1を批判していた人をある程度納得させることに成功した。そのため、二度目の「手のひら返し」が起こった。

 このような現象を、1の論点から批判派だった人から見ると、あいつらが悪い奴だなんてことは最初からわかってたことじゃないか、という風に見えるので、大毅 vs 内藤戦後に世論が手のひらを返したように見える。逆に、ぼくのように、2や3の論点の方を重視している人間からみると、反則で世論が反転するのは当然であり、謝罪会見で再度反転する方が「手のひら返し」に見えるわけである。

 つまり、マスコミなんかでは世論が移り気だみたいなことを安直に言うけど、たぶん、一人一人の一般庶民から見れば、自分のプリンシプルや倫理感覚にしたがって、首尾一貫した判断をしているだけなのである。ところが、そのプリンシプル自体がかなり多様化しているため、結果的に、ある臨界点を越えるような出来事があったときに、世論が一気に反転するように見えるだけなのだ。

 むしろ、かつてはあまりこういう現象が起こらなかったこと自体が、かつての世論が、マスコミや識者の誘導に流されていたことを示しているのだろう。そういう意味で、このような「手のひら返し」現象は、マスコミや識者がしたり顔で言っているような、世論の衆愚化を示しているわけでは決してなく、むしろ、世論の多様化やメディア・リテラシーの向上を示しているのだと、ぼくは思っている。

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ジャンクSPORTSの美学

 「ジャンクSPORTS」というのは、ご存知の方も多いと思うが、ダウンタウンの浜田雅功がメイン MC をつとめ、ゲストに迎えたトップアスリート達をヒナ壇芸人よろしくいじり倒すという番組である。

 ダウンタウンファンのぼくはもちろん、この番組自体好きでよく観ているのだが、中でも前から気になっているコーナーが一つある。それは、「スポーツ・ファンタスティック」の中の「ジャンクスポーツPR大作戦」 というコーナーである。

 これは、たとえばビーチバレーの浅尾・西堀ペアとか、F1 の鈴木亜久里のチームとかに、 ジャンクSPORTSの番組のロゴの入ったものを着用してもらったり、F1 のマシンにステッカーを貼らせてもらったりして、ジャンクSPORTSという番組をタダで宣伝してもらおうという、超ずーずーしい企画、のはずなのだが…(^^)。

 でも、冷静に考えると、平均視聴率 10% 程度を稼ぐジャンクSPORTSの方が、ビーチバレーや F1 レースの試合より、メディアとしてのリーチは大きいはずである。普通、広告というものは、リーチの小さいメディアがリーチの大きいメディアに出すものだが、この企画では、それが逆になっているのである。

 つまり、見かけ上は、ジャンクSPORTSが他のスポーツに宣伝してもらっているように見えるが、実質的には明らかに、ジャンクSPORTSの方が他のスポーツを宣伝することになっているのである。深読みかもしれないが、それをあえて、「宣伝してもらっている」と表現するところに、ぼくは番組スタッフの美学のようなものを感じて、心の中でニヤリとしてしまうのだ。

 もっと深読みすれば、このやり方は、いつも宣伝「してやって」いるのだから、という事実を免罪符にして、いざとなると芸能人やアスリートのプライバシーを暴き立てて食い物にしている、他の芸能マスコミやスポーツ・ジャーナリズムに対する批評にもなっていると思うのだ。

 このようなイエロージャーナリズムの問題点は、ルールというよりむしろ美学の欠如にあるので、論理的な言語では批判しにくいところがある。したがって、そのような美学のなさを批判するには、より美学のあるモデルと対比することが最も効果的なのである。

 そういう意味で、ジャンクSPORTSのスタッフの方々には、今後もぼくの深読みを裏切らないようにがんばっていただきたいものである(^^)。

(ダウンタウンのことを下品な芸人だと思っている人もいるようだが、この例でもわかるように、ぼくは、彼らには強い美学的なこだわりがあると思う。もちろん、それを美しいと感じられるかどうかは、人それぞれだと思うが(^^)。)

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ゴアさんとブッシュさんは大差ない

 ゴアさんがノーベル平和賞を受賞したというので、日本のマスコミもなんとなくゴアさんえらいえらいという雰囲気になっているようだが、ぼくはそういう現象をどうしてもあまり素直な眼で見ることができない。というのは、ゴアさんがブッシュさんに負けた 2001 年の大統領選のときのことを思い出してしまうからだ。

 あのとき、日本のマスコミはなんと言っていたか。ほとんどが、ゴアもブッシュも政策には大差ないと言っていたのだ。信じられない人は、新聞の縮刷版でもひっくりかえしてみるといい。その後、この二人がどのような道を歩んだかは、みなさんご存知の通りだ。

(もちろんそこには、冷戦の終了による共産主義の衰退とか、ネオコン/ネオリベの台頭とかにより、保守とリベラルの違いが見えにくくなっていたという背景があるのは確かなのだが)

 念のために言っておくが、ブッシュさんもゴアさんも、当選してから、あるいは、落選してから豹変したというわけでは必ずしもない。ぼくは、当時まだ若くてマジメだったから(というより、不健全な懐疑の精神に満ち満ちていたから(^^))、選挙中に両者の公約をチェックしてみたことがあるのだが、京都議定書の離脱だとか同性愛者に対するなんちゃらであるとか、その後ブッシュさんが物議をかもすことになる政策の多くは、当時からちゃんと公約に書いてあった。だからぼくは、後になって京都議定書の離脱とかで大騒ぎしているマスコミを見るたびに、「けっ、何を今頃騒いでやんでえ」とせせら笑っていたものである(性格悪くてすいません)。

 そういうわけで、以来ぼくは、日本のマスコミの海外報道というものを、あまり信用しなくなった。また、ぼくは当時からゴアさん支持だったのだが、今頃になって、ゴアはえらい、ブッシュは○○、みたいなステロタイプなイメージを喧伝している日本のマスコミの尻馬に乗る気にもあまりなれないのである(^^)。

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妊娠はしていない

 今日、さる有名人が結婚したというニュースを見ていて気づいたんだけど、最近の有名人の結婚を報じる記事って、たいてい「妊娠はしていない」って書いてあると思わない(^^)? あれって多分、「できちゃった婚」が流行ったせいで、逆にできちゃった婚でないときにはそれを明示する、みたいな習慣ができたんだろうけど、ひいて見るとなんか変だよねえ(^^)。別に、赤の他人が妊娠してようがしてまいが、別にどーでもいいし、そんなの全国に報道しなきゃならないような大問題か(^^)?

 と思って、「妊娠はしていない」で検索してみたら、やっぱり同じようなことを思っている人がいましたね(^^)。

 まあ、こんなに他人の私生活に興味がないのは、ぼくが冷酷すぎるだけなのかもしれないけどさ(^^)、やっぱ、俗情との結託をあんまり大手をふって正当化してほしくないのよね~。報道する方も、少しは慎みを持ったらいかがでしょう。

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