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高齢者のQOLに対する降圧剤の影響

ソース: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15084140

翻訳はGoogle+から転載

高齢者の高血圧の管理においては、特に、降圧剤が患者のQOLに悪影響を与える可能性について考慮に入れる必要がある。高齢者のQOLの悪化は、自立性の喪失や治療方法の順守の悪化に結び付く可能性がある。QOLは多因子の変数として認識され、異なる領域(症候性の健康、感情的、生理的、職場社会的、認知的、および生活満足度)に分けることができ、通常は具体的な質問紙や尺度によって調べることができる。高血圧を持つ高齢の患者を評価する際には、症候性の健康、認知機能、活動機能や性機能、などの具体的な領域に特に注意を払う必要があるが、このような機能は年齢そのものや病気によって、すでに低下している。高齢者の長期的な降圧治療がQOLに与える影響を具体的に評価した、いくつかの大規模な治験()の結果によれば、降圧治療全体としては、QOLに悪影響はなく、一部ではQOLの向上すら生み出していることが示されている。QOLに対する影響という意味で、ある種の降圧剤が他の降圧剤に比べて有益か有害か、という質問には基本的に答えが出ていない。長期試験の結果は、利尿剤を使った治療はQOLに対する悪影響にはつながっていないことを示唆している。にもかかわらず、クロルタドリンその他の利尿剤は、他の種類の薬に比べると、男性のリビドーの減退、ED、射精困難などの性機能不全に結び付けられることが多い。プロプラノロールのような脂溶性ベータアドレナリン受容体遮断薬は、QOLに一定の悪影響を与えることが報告されており、抑うつ、記憶機能の障害、勃起障害のような悪影響に結び付けられてきた。ベータ(1)アドレナリン受容体遮断薬や血管拡張性を持つ薬に関しては、比較的良性の影響が記述されてきた。カルシウム・チャンネル拮抗薬は一般にQOLに対する好影響に結び付けられてきたが、特に第一世代のジヒドロピリジンに関しては、高い比率で悪影響や離脱を示した試験もある。カルシウム・チャンネル拮抗薬の使用が認知に悪影響を与える可能性についても懸念されてきたが、このテーマの研究結果は一致していない。ACE阻害薬は通常、QOLに好影響を及ぼすと報告されてきた。このような薬は、血圧管理以外のメカニズムを通じて、認知機能を維持し、向上することすらあるようだ。さらに、多数の研究がACE阻害薬が性機能に好ましい影響を与えると報告している。アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARB)は、すぐれたtolerability と低いwithdrawal rateに結び付けられてきた。ARBは、認知機能に干渉しないばかりか改善することもあり、性機能も向上させることが実証されている。QOLの意味で他の降圧剤よりはっきりと優れた効果を持つ降圧剤はないが、現時点での印象では、ACE阻害薬やアンジオテンシンII受容体遮断薬は、少なくとも認知機能や性行動に対する影響という意味では、一定の利点があるかもしれない。

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