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「架空庭園の書」を Sinsy に歌わせてみた!

 なんか、こういう内容の記事にはこういうタイトルを付けるのが業界のベスト・プラクティスらしいので、素直に踏襲してみた。シェーンベルクの「架空庭園の書」の一曲目を  Sinsy に歌わせたものを YouTube にアップロードしてみたので、興味のある方はお聴きくださいませ。

 聴きどころの一つは、ボーカロイドもどきにシェーンベルクの無調曲を歌わせていること、もう一つは、シェーンベルクの歌曲をドイツ語でなく日本語で歌わせていることである。

 そもそもこの曲は noteflight のテスト用に打ち込んだもので、せっかくだからこのデータをネタに何かできないかと考えた。それで思い出したのが Sinsy という無料で使えるボーカロイドもどき。

 さいわいなことにシェーンベルクの著作権は数年前に切れているらしく、この曲をコンピュータとボーカロイドもどきで演奏させれば、YouTube にアップロードしても特に問題はなさそう。

 ただちょっと苦労したのは歌わせる歌詞。Sinsy が歌えるのは日本語と英語だけだが、原曲の歌詞はドイツ語。おそらく、歌詞自体を日本語に訳した人はいくらでもいるだろうが、日本語で歌った人はあまりいないんじゃないだろうか。でもせっかく Sinsy を使うんだから、ローマ字訛りの変なドイツ語でなく日本語で歌わせたい。でも既存の和訳を使ったんでは著作権がうるさい。

 というわけで苦肉の策で、ネット上にころがっていた英訳の歌詞を参考にしながら、自分でいい加減な日本語訳をでっちあげた。意味的な解釈より日本語としての音の美しさを重視したので、シェーンベルクやゲオルゲの専門家から見たら噴飯物の解釈かもしれない。まあ雰囲気ぐらいは伝わると思うので見逃してください。

 それにしても、こんなサウンドデータがほとんど無料のツールだけで作れてしまうことには、改めて感心した。実は私も二十代の頃には DTM に熱中したこともあったのだが、もちろん当時は、現在のように PC さえあれば OK なんて夢のような環境はなく、音源もエフェクタもミキサーも MTR もすべて単体で購入する必要があったし、値段も平均 10 万円ぐらいはした。

 もしあの当時の機器でこのデータを作るための環境を構築しようと思ったら、数十万円は確実にかかっただろう。今はそれが PC とフリーウェアだけでほとんど済んでしまう。いい時代になったものだ。

 Sinsy は予想以上によくできていた。噂に聞く初音ミク UTAU の「調教」みたいに、細かい調整をする必要もなく、MusicXML ファイルを一発で変換できて、それなりに抑揚のついた歌い方をしてくれる。MusicXML ファイルは、これも無料の Finale NotePad で作ったが、 フォルテ/ピアノ、クレシェンド/デクレシェンドなどの楽想記号を入力した以外、特に数値のエディットはしていない。

 MIDI データからピアノサウンドデータを生成する際には、これも無料の TiMidity++ を使い、さらにこれも無料の Audacity 上で Sinsy の吐き出したサウンドデータと合成し、さらに軽くリバーブもどきをかけて完成。実に簡単なものである。

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