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纏足はシグナリング

 NHK BS の「近代中国に君臨した女たち」は、中国の近代史を 4 人の女性を中心に紹介した番組で、その独特の切り口がなかなか面白かったのだが、4 回目の江青の回で、江青が子供のとき、纏足をされそうになったがそれを拒否したという話がでてくる。

 ぼくは中国の歴史にも文化にも無知なので、纏足というのは、中国人独特の美的感覚の産物だろうと、いわば文化相対主義的な解釈をしていたのだが、この番組でゲストの楊逸さんのコメントを聞いて蒙を啓かれた。楊逸さんによると、纏足というのは、出身家庭の社会的地位や経済力を示すものだというのだ。つまり、経済学でいうところのシグナリングだというわけだ。

 無知なぼくにはこの説がどの程度正しいのか判断できないのだが、個人的にはかなり腑に落ちた。もっとも、進化生物学のハンディキャップ理論などによると、そもそも性的な魅力というもの自体が性淘汰による一種のシグナリングの産物らしいので、この両者をどこまで厳密に区別できるかは微妙なのだが。

 でも、生物学的なシグナリングは人の意思ではなかなか変えられないけど、社会的なシグナリングは人の意思で変えられる可能性があるという違いは無視できないよね。だからこそ、纏足は現代では時代遅れということになったんだろうし。

 オチが見つからないので、強引に以前の記事に引き付けて言うと、このあたりにも安易な文化相対主義がかえって個人の抑圧に加担するという実例がある。だからぼくは、女子学生の短すぎるスカートもいつか時代遅れになると思うし、時代遅れにするために今後も努力する所存であります。 お後がよろしいようで。

PS 命令文として解釈するか原形不定詞として解釈するか、正直迷った。今度ネイティブの人に聞いてみます。 でも、全体の流れはこの方が綺麗だと思わない?

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