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Manafon

マナフォン デビッド・シルヴィアンの最新作。と言ってもリリースされたのは 1 年前だが。

 もともと分類しずらい音楽をやってきた人だが、ここまで来ると、もうどっから見てもロックでもジャズでもエレクトロニカでもない。「現代音楽」という呼び名が最もふさわしい。武満徹やモートン・フェルドマンの好きな人にお勧めしたくなる。

 特に、"The Department of Dead Letters" というインストの短い曲は武満っぽくて、本人にそう言っても否定しないんじゃなかろうか。(デビッドが武満のファンで生前交友もあったのは有名な話。)

 それでも、デビッドのボーカルが入っているだけで、あの懐かしい「デビッドの音楽」に聴こえるのは見事。だいたい、こういう無調っぽいバッキングトラックに合わせて歌うだけでも技術的には結構難しいはずなのに、ちっとも無理な感じがなくて自然に聴けるのは実はすごいことだと思う。

 もちろん、ゲンダイオンガクだからポップスより偉いなどと言う気は微塵もない。それだけジャンルに囚われない独創的な音楽だということが言いたいわけである。為念。

 もういっそ、 戦メリみたいに、武満徹の曲に勝手にデビッドのボーカルをのっけたカバーアルバムみたいなの出してくれないかな。聴いてみたくてたまらない。あなたならできます。You can do it!

追記: ぱっと聴いた感じでモートン・フェルドマンなんて書いたけど、調べてみたら、参加してるピアニストがジョン・ティルバリーという実際フェルドマンの作品を弾いてる人なのね。どうりでという感じ。だから現代音楽寄りだということは本人も意識してるんだろう。

追記: 渡辺亨氏も同じようなこと書いてた。パクリではありません。見てなかっただけです。悪しからず。

 日本人ミュージシャンが最も多数参加している曲。それにこういうタイトルをつけるのは皮肉か。ギターは単に平均律上で不協和音を弾いているわけではなく、調律自体を狂わせてる感じがする。プリペアド・ピアノならぬプリペアド・ギターという奴かもしれない。

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