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「麻雀放浪記」感想

麻雀放浪記 [DVD]  言わずと知れた雀聖・阿佐田哲也の原作を、イラストレータの和田誠氏がメガホンをとって映画化した作品。

 一見して、ずいぶん敷居の高い映画だなあと思った。麻雀を知らないとわからないならまだしも、原作を読んでいないとわからないシーンが山ほどあるような気がするのだが。

 たとえば、まゆみが唇をぺろっとなめるのはドサ健への「通し」だとか、出目徳が天気の話をするのは天和積みのサインだとか、ぼくは原作を暗記するほど読んでいるのでわかるのだが、本編の中ではそういう行動の意味の解説がまったくない。

 おそらく、いちいち図解するとマンガ的になってしまうので、完全に理解できなくても雰囲気さえ伝わればいい、という考え方なのだろう。「闘牌伝説アカギ」なんかとはある意味正反対の方法論である。まあ、アカギはアカギで津嘉山正種の怪演が面白かったりして結構好きなのだが。

 題材から考えると、ヤクザ映画のように迫力で押す画面を想像しがちだが、カメラワークも意外とアップが少なくて引きが多く、全体に上品な映像に仕上がっている。ドサ健が怒鳴っているシーンや出目徳が死にそうなシーンでカメラがふっと隣室のまゆみに切り替わったりして、ちょっと距離感のあるシャイな感じの演出なんだよね。

 出目徳役の高品格は、世評通りの名演技で感服した。真田広之の坊や哲はそう悪くないが、ぼくの中のイメージからすると美男子すぎる。鹿賀丈史のドサ健は意外と似合っていたが、やっぱりちょっと軽すぎる感じがした。

 ただ、正直ぼくは原作を読み込みすぎているので、原作を読んでいない人がこの映画をどう評価するのか、逆にあまり想像がつかなかった。もちろん、原作に対する冒涜であるとか、そういう印象をまったく受けなかったことは保証する。

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