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ルクエ・スチームケースの謎

ルクエ スチームケース ライス 62036  ルクエ スチームケースという妙な調理器具を購入。「浜ちゃんが」というテレビ番組の中であるアイドルが紹介していたのを見て以来気になっていた商品であるが、インターネットで検索してみると、巷でもそこそこ流行しているらしい。ちなみに、ここでそのアイドルの名前が出てこないところが年をとった証拠。

 この商品、簡単に言えば、電子レンジで使う一種の蒸し器で、特徴は 2 つ。1 つは、電子レンジ対応のタッパーなどで使われているようなポリプロピレン製ではなく、シリコン製であること。そのおかげで、温度調整に気をつければ電子レンジだけでなくオーブンでも使えるという。

 もう 1 つは、写真でわかる通りのユニークな形状である。この中央の線の部分に切れ目が入っていて、左右に観音開きになるようにできている。その中に食材を詰めてふたを閉め、電子レンジで加熱すれば蒸し料理が完成するという仕掛け。メーカーの能書きによれば、ルキ・ヒューバーというスイス人のデザイナーが、メキシコのバナナの葉を使った蒸し料理をヒントにして考えた形状だそうだ。

 ぼくはこれでも結構疑り深い人間なので、まーたおしゃれなデザインや舶来品に弱い子たちが、ムダに高いもの買わされてるんじゃないの? という気もしないでもなかった。単にタッパーの形を変えただけみたいな製品で、そんなに劇的に味が変わるなんてことがあるのかなあ。

 そんな感じで眉に唾をつけながら何品か作ってみたのだが、うーん、おいしい…ような気がする。当たり前だが、普通の電子レンジ料理のように水気が飛んでいなくて、瑞々しい。しかも、外から添加した水ではなく、材料自体から滲み出した肉汁やエキスなので、水気の中にもうまみが染み込んでいる。味は客観的に測定できないので、プラシーボ効果のせいで美味しいと思い込んでいる可能性もないとは言えないが…。

 不思議なのは、形状が違うだけでなぜこんなに味が変わるのかということである。この手の商品ではたいてい、メーカーのホームページや説明書にいろんな能書きが書いてあるものだが、この商品にはあまりそういう能書きがない。

 仕方ないので自分で考えてみたのだが、底が丸いことが意外と効いているのではないかという気がする。底が平らな容器だと、肉汁や野菜のエキスが染み出しても、底全体に広がってしまうので、材料をよほど大量に入れない限り、全体に染み渡らない。一方、底が丸くなっていると、少ない材料でも自然と中央に集まるし、染み出した肉汁やエキスも底の中央に溜まるので、ほっといてもいい具合に混ざり合うというわけ。もっとも、それだと丼にサランラップでも同じ効果が出せそうな気もするが。

 他ではあまり書かれていない欠点に気がついたので指摘しておくが、この容器は洗うのが面倒である。なぜかというと、容器が柔らかいから。お皿なんかは固いので、片手でお皿の縁を持ったままもう一方の手でお皿全体を洗うこともできるが、この容器はフニャフニャなので、洗おうと思っている場所のすぐ裏から手で支えないと力が入らない。したがって、全体を洗うためには、持つ位置を何度も変えながら洗わなくてはならない。これは意外と面倒である。自動食器洗い機を持っている人向きかもしれない。

 まあ、普通のタッパーに比べるとお値段も高めなので、強くお勧めするのはやめておく。お金に余裕のある人は、騙されたと思って試してみてもいいかもしれない。

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