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日米開戦と東条英機

 TBS のドラマ「あの戦争は何だったのか 日米開戦と東条英機」を観る。太平洋戦争物のドラマには食傷気味だったので、それほど期待せずに一応録画しただけだったのだが、実際に見てみたら、少なくともぼくは今まであまり見たことがない趣向でなかなか面白かった。

 要するに、開戦までの意思決定の過程だけに焦点を当てたところがミソ。扱われる時期は、昭和 16 年後半に近衛内閣がつぶれるところから 12 月 8 日の真珠湾開戦までの数ヶ月だけ。しかも、その大半が大本営政府連絡会議の会議のシーンで、これを延々とやる。それを見ているだけで、当時の意思決定システムの異様さが伝わってくるという仕掛けだ。

 ただ、ここまでやるなら、いっそ筒井康隆の「十二人の浮かれる男」みたいに喜劇仕立てにしてしまった方がよかったのではないかとも思う。そんなことをすると、また不謹慎だとかなんとか言われるかもしれないが。

 でも正直言って、現代人の目から見れば笑ってしまうほど馬鹿馬鹿しい意思決定システムだと思うし、そのせいで 300 万人もの人間が死んだのだから、これはもう文字通り笑うしかない事態ではないか。それを変にドラマチックに感動的にしてしまうのは、かえって物事の本質を見失わせるところがあると思うのだ。

(原作は保阪正康氏で、この人の本はぼくも何冊か読んでいるが、このドラマの原作は未見なので、本とドラマがどの程度一致しているのかはよくわからない。ただし、この人はサヨクではないので注意(^^)。ビートたけしが東条英機を演じるのが売りだったが、それがハマっていたかは微妙。おそらく、多くの人が北野映画に出てくるような暴力的な東条を期待したと思うのだが、このドラマの東条はむしろ小心で真面目なだけがとりえという設定なので、その意表をつく効果はあった。ただ、ぼくらはみんな、現実のビートたけしが小心からほど遠いことを知っているので、多少無理があったような気もする(^^)。会議中に手帳を弄繰り回したりしてそれなりに小心さを演じてはいたが。結婚してしまった「結婚できない男」はちょっと当時の日本人をやるには背が高すぎると思った(^^)。「サラリーマン金太郎」もちょっとかっこよすぎるところが違和感あり。)

 それにしても、クリスマスイブにこんな番組をやる TBS もアレだし、それを見てる自分もちょっとアレだと思いました。はい(^^)。

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