songs in the birdcage
もう3ヶ月も前から出てたのに、紹介するのが遅くなってすいません。以前からプッシュしていたコトリンゴさんのファースト・アルバム「songs in the birdcage」、予想通り傑作でした。捨て曲は一曲もないし、全体的な統一感も高いです。
ぼくはいまだに、この人の音楽をうまく表現する言葉を見つけられないでいるのですが、今回は、100 円ショップで見つけた掘り出し物のコップや茶碗みたいな感じかもしれない、と言ってみます(^^)。
なんか、でっかいハートマークがついてたりして、一見気やすい雰囲気が漂っているんだけど、よくよく見ると、そのハートマークがなんとか焼きとかのすごい職人芸の賜物だったりするの(^^)。
でも、普段使っていると、そんなもったいぶった感じはちっともしなくて、日常生活の中にしっかり溶け込んでしまうんだけど、そういうコップや茶碗で食事をしているだけで、いつの間にか生活の幸福レベルが一段階上がっている、みたいな(^^)。
使われてる技術はすごいんだけど、桐の箱に入れてしまっておきたい、みたいな感じはぜんぜんしなくて、見てると、赤ちゃんとかにも使わせたくてたまらなくなるの。われちゃったらわれちゃったでかまわないよ。また作るから、みたいに言ってくれそうな感じがして。そこがいいんだよね(^^)。
「rattlebox」なんて、ドビュッシーの前奏曲集に入っててもおかしくないような曲なんだけど、不思議なことに、ぜんぜんそういうかしこまった感じがしないんだよね。なんか、幼稚園でピアノを弾いてるおねえさんをよくよく見たらビル・エバンスだった、みたいな(^^)。そんな感じ。
まあ、芸術を人格に結びつけるのはあまり好きではないんだけど、やっぱりこのへんは、彼女の人格の賜物ではないんでしょうか。いっぺん会ってみたい感じのする人ですね(^^)。
うーん、やっぱりあんまりうまく伝わらんかったかな(^^)。とにかく、お金のある人は、ぜひ一度どこかできいてみてくださいな(^^)。
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