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VA Tech & Gun Control

 先週のアメリカのメディアは、VA Tech Massacre (or Shooting)、つまり、バージニア工科大学の銃乱射事件のニュースで持ちきりであった。ぼくは、 CNN Pipeline ABC News Now の画面を2つ並べて観ていた(このへんもIP放送のいいところ(^^))のだが、どちらも事件が起こった月曜日から水曜日ぐらいまで、ほとんど一日中この事件のニュースばかりやっていた。どこかのえらい人が、社会面に出るような事件報道を延々とやるのは日本のテレビだけだ、とか言っていたけど、このぐらいの事件になると、さすがに違うようである (^^)。

 ぼくが一番気にしていたのは、この事件が銃規制の問題にどのような影響を与えるのかということだが、どうやら、精神疾患歴のある人に対する銃販売の規制を強化する、あたりに落ち着きそうで、全面的な銃禁止などという方向に行くことは、自民党が共産主義を主張するぐらい有り得ない話のようだ (^^)。

 どうも、犯人に精神疾患歴があったことが、銃規制に反対する側にとっては、逆に逃げ道になった感もある。犯人が NBC に送ったビデオが公開される前は、社会から isolate (疎外)された人たちを inclusion (包摂)するような社会にしなくてはいけません、みたいな議論を真面目にしていて、個人的にはちょっとひいてしまったのだが (^^)、あのビデオを観てからは、さすがにそんな議論をする気も吹っ飛んでしまったらしく、あまりやらなくなった。

 それにしても、アメリカという国にとって、銃規制の問題は相当根深い問題らしい。ぼくはこの問題に詳しいわけでもなんでもなくて、チャールトン・ヘストンが会長だった全米ライフル協会のロビイングのおかげで銃規制ができないのだ、みたいなステレオタイプな認識しかないので、これはあくまで印象批評にすぎないのだけれど、今回のニュース報道を見ていた限りでは、どうもそういう表層的な話だけではないような気がした。

 方向性はほとんど正反対だし、たとえとしては不穏当かもしれないが、合衆国憲法修正第2条は、ほとんど日本人にとっての憲法第九条みたいなものかもしれないと思った。つまり、彼らにとっては、合衆国憲法修正第2条を変える事は、アメリカと言う国のよって立つ理念的な基盤を変えてしまうことなのだ。だから、ちょっとやそっと小賢しい理屈を並べても、そう簡単に意見が変わることはないのではないかと思う。要するに、一種のタブーなのである。

 どうでもいい話だが、前にこの問題をニューヨーク在住のペンパルと議論していて、ぼくが冗談で、「『十戒』には『Violence begets violence』みたいなことは書いてないらしいな」みたいなことを書いたら、えらく受けてくれた。だからこれは多分、ぼくがこれまで英語で書いた冗談の中でも、一番上出来なのではないかと思う。(そんなのが上出来なのかって言われそうだが(^^))。

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