« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »

ビル・ゲイツが Daily Show に!

 ななんと、あのビル・ゲイツがあの Daily Show に! よっぽど Vista を宣伝したいのかなあ。でも、思ったほど面白くないですね (^^)。

| | トラックバック (0)

谷川俊太郎バトン

 こういうの、あまりやらないタイプ(どういうタイプだ)なんだけど、納品直後で疲れてる頭をほぐすためにやってみました (^^)。

  • 金、銀、銅、アルミニウムのうち、もっとも好きなのは何ですか。

銀かな。まず、銀には色味がないでしょ。銀色とかいう言葉はあるけど、実際にはかなりグレースケールに近い。そこに特別な感じがある。色という点ではアルミニウムも同じだけど、アルミニウムはさすがにありふれ過ぎていて、とくに「好き」という感じにはなりにくい。便利だとは思うけど。銀は美しいし、金銭的にもそこそこ価値があるし。

  • アイウエオといろはの、どちらが好きですか。

アイウエオでしょうね。アイウエオの方が、体系性があるじゃないですか。基本的に、一筆書き的なものより、そういうコスモロジーみたいなものを感じさせるものの方が好きですね。「いろは」は、最初に考えた人は偉いと思うけど、覚えてしまえばどうってことはないという感じ。

  • 前世があるとしたら、あなたは何だったと思いますか。

たぶん、深海魚とか、他に生物があまりいなくても、一人で勝手にやってくタイプの生物だったんではないかなあ。。。(^^)

  • 草原、砂漠、岬、広場、洞窟、川岸、海辺、森、氷河、沼、村はずれ、島 この中で一番落ち着くのはどこですか。

海かな。もともと海が好きなんです。魚とかがいるきれいな海なら、何時間泳いでいても飽きないし、何もしないで海をぼーっと見ているのも好き。あと、一般論としても、せまいところでコチャコチャしているものより、スケールの大きいものの方が好きなんです。世界遺産でも自然遺産の方が断然好きだし。

  • 「やさしさ」を定義してください。

うーん。「やさしさ」って、一般的にはポジティブな価値だと思われているけど、本当にそうなのかなあという根本的な疑問もあるんですよね。でも、ぼくが勝手に「やさしさ」をネガティブな価値として再定義したとしても、「やさしさ」がポジティブな価値だと思っている人は、そんなのは「やさしさ」じゃない、とか思うだろうし。こういう言葉は、定義とかしないで、曖昧な意味で多義的に使うのが似合ってるんではないでしょうか。 

  • きらいな諺をひとつあげてください。

うーん、強いて言えば「人を見たら泥棒と思え」かなあ。まあ、ことわざっていうのは、あくまでレトリックであって普遍的真理を目指すものではないと思うんで、あんまり好きとか嫌いとか問う気になれないですね。どのことわざも、文脈によって正しくなったり正しくなくなったりするわけでしょ。

  • 素足で歩くとしたら大理石、牧草地、毛皮、木の床、ぬかるみ、畳、砂漠のどこが一番気持ちいいと思いますか。

砂漠でしょうね。ああいうじわーっとした感触が好きなんです。以下、牧草地>ぬかるみ>畳の順かなあ。固いものの上を歩いてもつまらないよね。そう思いません? 柔らかいものの上を歩くと、身体感覚が活性化されるような気がします。

  • あなたが一番犯しそうな罪は何ですか。

故意でない過失の罪ならけっこう犯す可能性があると思うけど、故意の罪はあんまり犯しそうもないですね。というか、そういうふうに確信犯的に罪を犯したりしそうもないところが、広い意味で言えば罪なのかもしれないなあ、なんて思ったりします。

  • 宇宙人に遭遇。「アダマペ プサルネ ヨリカ?」と問いかけられました。何と答えますか?

とりあえず、なんで相手が「宇宙人」だとわかったのかという、設定に疑問がありますね。よくSFに出てくる宇宙人宇宙人した生物にいきなり出っくわしたのなら、問いかけとかなんとかいう以前に、その外見に反応しちゃうでしょ。だから、「あなたはひょっとして他の恒星系から来た、いわゆる宇宙人なのではありませんか?」とかなんとか聞くんじゃないでしょうか。逆に外見が宇宙人でないなら、「申し訳ないんですが、おっしゃることがよくわからないんですけど。失礼ですが、ひょっとして、あなたは日本人ではないのではありませんか?」とか言うんじゃない?

  • 自信を持って扱える道具をひとつあげてください。

まあ、強いて言えばコンピュータかなあ。でも、それもあくまで一般人平均から見た相対評価ですよ。あとは、自転車かなあ。速くは走れないけど、手放し運転とか、超低速運転とかには自信があります。あとは、舌を折りたたんだり、舌をかなり大きな音で鳴らしたり、牛乳瓶のキャップについてるセロハンに穴をあけてじわじわ伸ばして、人間一人くぐれるぐらいの輪にしたりとか、昔はいろんな芸があったんですが。

  • このバトンを回す人10人。

特になし。あんまり友だちとかいないんです。友達が少ないことを自慢するという風潮を流行らせたい。それがマイブームです。

| | トラックバック (1)

プチ自慢など (^^)

 あ、この「プライバシー保護の新ツール」って、ぼくが前に「個人情報の保護はいいけど」っていう記事で書いたのとほとんど同じアイデアだ! (プチ自慢 (^^))。やっぱこの手はありだよね~。「半分冗談ので」とか書かなきゃよかった (^^)。

 「YouTubeでのタグ検索結果をRSSリーダーで受信する方法が判明した!」 That's it! (そ、それが知りたかった!)これでかなり時間の節約になるぞ。mixi も RSS で読む方法ないのかな。 今まで、FireFox の Sage 機能拡張にパッチをあてる「Sage Mixi 拡張」というのを使っていたのですが、Sage から Google Reader に乗り換えてしまったので、使えなくなってしまったんですよね (^^)。

(さらに Rojo がわりと安定してきたので再乗り換えを計画中。 )

 そうそう、Ajax が出てきてから、自分の中のスタンドアロンのアプリケーションへのこだわりが一気になくなりましたね。かなり根本的に考え方が変わりました。メールは GMail、カレンダーは Kiko や Google Calender、To Do は Remember the Milk とかにしちゃって。だってその方が便利なんだもん。タダだし (^^)。

 関係ないけど、「That's it!」というのは面白い表現ですよね。日本語ではどちらも「それ」と訳される「that」と「it」を「イコール」を意味する be 動詞でつなげているという (^^)。これがなぜ「it's that!」ではないのか、とか考えると、that と it の違いを理解するのに役立つんじゃないかと思いますね。 

 松ちゃんついに映画監督に。「大日本人」楽しみにしてます。

| | トラックバック (0)

新ホストに移動するも…

 なにかとお騒がせしましたが、一応、新しいホスティング・サービスに移動して、前と同じファイルをアップロードしてみました。

 ただ、まだ JSP が動いていないので、メインページは表示されません。JSP はコントロール・パネルからでは設定できないので、ヘルプ・チケットで依頼中なのですが、どのくらい時間がかかるかちょっとわかりません。

(JSP は JavaScript と違って、通常クライアントからはソースコードが見えないのですが、今は丸見えになってます (^^)。ぼくの知り合いには専門家が多いのでちょっと恥ずかしい (^^)。やっつけで書いたヤツだから、あんまマジメに見ないでね (^^))

 そもそも、このホストもサービスにやや不安があるんですよね。セットアップは 24 時間以内という触れ込みだったのに、24 時間経過してもなんの連絡もなくて、電話で催促したらやっとアカウント情報を送ってくれたぐらいで (^^)。最初からこれでは先が思いやられるので、即解約しようかとも思ったのですが、電話したらすぐやってくれたので、解約のタイミングを逸した感じ (^^)。

 まあ、電話がつながるだけマシかなあという気もしますね。前の会社なんて、電話もメールも一切通じなくなっちゃったもんね。完全にトンズラですよ。ぼくはサービスにそれほどうるさくない方だけど、これはさすがに困ります (^^)。

 あと、このホストはスペックはめちゃめちゃいいんですよね。もしここを使い続けることになったら、あらためて紹介しますけど。このスペックでこの値段はちょっと魅力なので、多少なら(あくまで多少ですよ)サービスが悪くても我慢しようかなあと思ってます。

 今度はディスク容量も 50GB(5GB じゃなかった(^^)) あるので、どこぞの人たちみたいに、アップローダーでもインストールしてアフィリエイト広告ベタベタ貼って小遣い稼ぎでもしようかと思うくらいです。もっとも、そんな使い方をしたら、すぐ容量なくなっちゃうでしょうけどね (^^)。それに、契約違反かもしれないし。

追記: JVM 起動に成功。SSH でログインしてシェルスクリプトを走らせろって言われちゃったよ。他はみんなコンパネでできるのに、いいのか、そんなんで (^^)。でも、ぼくみたいな技術屋には、こういうホストの方が向いてるかも。いろいろ融通が利きそうだし。

| | トラックバック (0)

脳科学関係ニュースをいくつか

 脳科学関係で面白いニュースがいくつかあったので、簡単に要約してご紹介。

パーキンソン病に針治療が効くかも?(news@nature.com)

 パーキンソン病というのは、脳内のドーパミンレベルの低下に関係すると言われているが、このドーパミンレベルの低下針治療によってが抑制できることを、韓国の研究者がマウスの実験で実証したという。

 その実験の概略はこうである。まず、マウスに MPTP という物質を注射して、ドーパミンを生成する細胞を殺す。その後、マウスを 3 つのグループに分け、それぞれ異なる治療を施して、ドーパミンレベルの低下を観察する。

 1 番目のグループには、筋肉の動きに関係のあるツボだとされる、ヒザの裏と足の上に 2 日に 1 回針を打つ。2 番目のグループには、ツボとは関係のないところに針を打つ。3 番目のグループにはなにもしない。

 一週間後、2 番目と 3 番目のグループでは、ドーパミンレベルは半減したが、1 番目のグループでは、約 8 割程度が残ったという。

 もっとも、韓国ではすでにパーキンソン病の治療に針治療を取り入れているところがあり、薬物の効果を長続きさせる程度の効果は期待できるが、有為な差が出るほどのサンプル数はなく、それで「治る」とはまだとても言えないとのこと。

 また、この方法をパーキンソン病の治療に応用するには、かなり早期に診断して病気を発見する必要があるという。なぜなら、パーキンソン病の症状が現れるころにはすでにドーパミンのレベルはかなり低下しているので、それから低下を抑制しても遅いからだ。

 とは言え、この研究が、針治療の科学的根拠を解明する上で重要であることは、専門家も認めているという。

 マイケル・J・フォックスもびっくり?

「幻肢痛」がバーチャル・リアリティで治る?(National Geographic) 

 「幻肢痛」というのは、四肢の切断手術を受けた患者がしばしば経験する症状で、患者は、あたかも失われた手足がまだ存在していて、ありえない形に捻じ曲がっていたり、指が掌に食い込んでいたりするような感覚とともに、激しい痛みを覚えるのだという。

 この症状については、16 世紀頃から知られているが、その原因はまだはっきり解明されておらず、鎮痛剤や脳に電極を埋め込んで刺激するなどの療法がとられてきた。

 カリフォルニア大学のラマチャンドランによれば、そもそも幻肢痛が知覚神経終末に起因すると考えるのが間違いなのだという。彼によれば、真の原因は脳にある。脳の中には、失われた四肢からの信号を受け取るはずの場所があり、四肢が失われることによって、その場所は身体の別の部分からの信号を間違って受け取るようになる。そのため、顔の動きなどが痛みとして感じられるのだという。そして彼は、この理論を元に、鏡を使った治療法を考案していた。

 このラマチャンドランの治療法をバーチャル・リアリティを使ってより発展させたのが、ミシガン大学のペティファーである。彼の治療法では、まず、患者にヘッドマウント・ディスプレイとデータグローブを装着させる。ディスプレイには仮想現実が映し出されるので、患者には、その世界の中で、データグローブを使って仮想的な運動をしてもらう。

 その運動は、現実の世界では、もちろんまだ存在している方の四肢によって行われるのだが、仮想現実の中では、あたかも失われた四肢が行っているように変換されて表示される。

 ペティファーの研究によれば、この治療を受けた 5 人の患者は、その後 2 日間程度にわたって症状が緩和されたという。

 ラマチャンドランによれは、彼やペティファーの研究は、脳神経学界に 50 年以上も続いてきた、脳と身体が固定的に結びついているという概念を覆すものだという。そして、「幻肢痛」以外の神経学的な機能不全も、このような方法で「リセット」できる可能性があると主張している。

 いやー、まるで「マトリックス」の世界ですなあ。「そこにスプーンはない」ではなく「そこに四肢はない」ですよ (^^)。

| | トラックバック (0)

ウェブサーバー暫定復活

 とりあえず、例の Google App for your Domain というサービスを使ってみました。でも、あんまり使いやすくないので、早々に再移動を計画中。

 もっとも、値段はタダだし、カレンダーとかいろんなコラボレーション機能もあるみたいなので、用途によっては十分検討に値するサービスなのではないでしょうか。

 あと、Google のホームページと同じようにガジェットを貼り付けられるようになっているので、意味なく貼り付けてみました。でも、それ以外に特に面白い機能はないよ (^^)。

 メールについてはデフォルトで GMail のアカウントが作成されて、転送処理をしなくても直接受け取ることができます。実は、これまでのメールアカウントでも徐々に GMail に移行中ですが、便利ですよ。これについてもそのうち報告します。

 この機会に調べてみると、いままで使っていたクソ会社よりはるかにサービスがよくて値段も安いサービスがたくさんありますね。あの当時、Servlet や JSP の使えるホスティング・サービスなんてほとんどなかったのに、今や当たり前のようにありますし、CMS のインストールサービスまでついてる。

 こんなことなる、面倒くさがらないでもっと早く移行しておけばよかった (^^)。必要に迫られないとやらない性格の人はこういうところがダメなんだよね、とまた反省 (^^)。

| | トラックバック (0)

ウェブサーバーが一時的に停止しています

 うちのウェブサーバーをホスティングしている会社のやつ、何回もメールを送ったりヘルプデスクにもチケットを送信したりしてって説明しているのに、すべて無視して一方的にアカウントを停止しやがった!

なんてひどい会社なんだ!  

 実は、半年ぐらい前からヘルプデスクがほとんど応答しなくなって、そろそろ違うプロバイダに乗り換えなくちゃだめかな、と思っていた矢先に、案の定これである。このクソ忙しいのに。

 まあ、DNS は最初から別のプロバイダに置いてあるから、ホストさえ見つかればサーバーはすぐ再構築できるとしても、メールサーバーにはまだ未読メールが残ってるかも知れないじゃないか。そのせいでビジネスチャンスを失ったりしたらどうしてくれる。

 というわけで、当方つぶれたわけではなく、営業は継続しておりますので、みなさまよろしくお願いします。

追記: もしやと思って検索してみたら、なんとこの会社の被害者の会みたいなのができてるよ (^^)。しばらく前から悪評プンプンだったらしい。契約した当時はそんなに悪評はなかったんだけどなあ。。。定期的に調べないとだめですね。反省いたしします。

| | トラックバック (0)

iPod 購買力平価

 The Economist の「ビッグマック購買力平価」というのは有名ですが、オーストラリアのコモンウェルス・バンクという銀行が、その向こうをはってだかどうだか知らないけど (^^)、「iPod 購買力平価」というのを調べて発表したらしいです。

 ロイターの記事によると、結果は以下の通り。

順位 国名

iPod Nano の価格

1 ブラジル $327.71
2 インド $222.27
3 スウェーデン $213.03
4 デンマーク $208.25
5 ベルギー $205.81
6 フランス $205.80
7 フィンランド $205.80
8 アイルランド $205.79
9 イギリス $195.04
10 オーストリア $192.86
11 オランダ $192.86
12 スペイン $192.86
13 イタリア $192.86
14 ドイツ $192.46
15 中国 $179.84
16 韓国 $176.17
17 スイス $175.59
18 ニュージーランド $172.53
19 オーストラリア $172.36
20 台湾 $164.88
21 シンガポール $161.25
22 メキシコ $154.46
23 アメリカ $149.00
24 日本 $147.63
25 香港 $147.35
26 カナダ $144.20
 調査をしたコモンウェルス・バンクの人は、アメリカは相対として下の方にあるので「これからドルは上がる!」とか言っていますが、Marginal Revolution では「おいおい」という感じのツッコミを入れていますね (^^)。

| | トラックバック (0)

YouTube ブッシュ弾劾キャンペーン

 After Downing Street という団体が、 「YouTube Impeachment Campaign」、つまり、YouTube のビデオでブッシュさんを弾劾しましょー、というキャンペーンをやっているようです。具体的には、こんなビデオをみんなで投稿するらしいです。

 After Downing Street の Downing Street は、もちろんイギリスの首相官邸のことなんですが、別にイギリスの団体というわけではなくて、いわゆる「ダウニング・ストリート・メモ」にちなんでつけられたようですね。このメモはイギリスの政府筋から漏れてきた情報なんですが、アメリカがフセインを排除するために確信犯的にイラク戦争を起こしたという決定的な証拠だと言われているらしいです。

 YouTube がどのように政治に使われるかという点で、面白い例になるかもしれません。

| | トラックバック (0)

WhiteSmoke の謎

 WhiteSmoke というちょっと面白いソフトを発見しました。英文スペルチェックソフトにちょっと似ていますが、スペルだけではなく文法(三単現の s がついてるか、みたいな)のチェックもしてくれる上に、「emrichment」、すなわち、文書中の形容詞や副詞を置換して、文章をよりプロっぽくかっこよくしてくれるソフトです。

 ベンダーのホームページにある Flash かなんかでできたアニメーションのデモを見た瞬間、「これはいい!」と思いました。だって、ぼくが英文メールを書くときにも、いつもコロケーション辞典を引いたり、ビジネスレターの文例集を見ながら、この名詞に合う形容詞はどれか、この動詞に合う副詞はどれか、いちいち調べながら書いていますからね。それとまったく同じことを自動でやってくれるなら大助かりと思ったからです。

 ところが、実際に試用版をダウンロードして使ってみてガックリ。まあ、機能自体は期待していた通りのものだったのですが、遅すぎる! 別のアプリケーション(メーラーなど)の中でテキストを選択して F2 キーを押すと WhiteSmoke のウィンドウが開くようになっているのですが、開くまでに数分(数秒の間違いじゃないですよ)かかります。これなら、自分で辞書引いた方が早いよ。

 この手の処理には大量のデータが必要なはずですが、インストールサイズは数 MB 程度なので、おそらく、インストールされているのはクライアントだけのソフトで、実際の処理はインターネット上のサーバーで行っているものと思われます。でも、それならそれで、「現在サーバーと通信中です」みたいなメッセージを出せばいいものを、考えてるんだか暴走してるんだかわからないような状態で数分間待たされるわけです。しかも、その間は呼び出し元のアプリケーションまでロックされて使えなくなってしまう始末。

 ユーザーインターフェースのデザインも、一昔前の感覚で、いまどきのビジネスソフトでは考えられない野暮ったさ。まあ、ベンダーはイスラエルの企業らしいので、欧米とはセンスが違うのかもしれませんが。CNET の紹介記事によると、5万人も顧客がいるらしいのですが、信じられません。

 アイデア自体はいいと思うのに、惜しいなあ。ひょっとしたら、ぼくがテストしたときたまたまサーバーの負荷が高くなっていたのかもしれないし、これから改善されるのかもしれませんが。(もし間違ったことを書いてたら、プロフィールのメールアドレスからメールで指摘してくださいませ。)

| | トラックバック (0)

PC-Transer で TM に対訳文を一括登録する方法

 ウチで使っている PC-Transer という翻訳ソフトで、ある裏技のようなものを発見したので、メモしておきます。バージョンは、PC-Transer 翻訳Studio II です。

 通常、PC-Transer で TM に対訳文を登録するには、対訳文を一つ一つ選択して、手作業で登録しなくてはなりません。もちろん、いくら機械翻訳と言っても、まったく人の手で修正する必要のない場合はほとんどないし、逆に TM と完全一致している文であれば、その文はもともと TM に登録されているということなのだから、普通の使い方なら、これで問題ないと思うかもしれません。

 けれども、特定の対訳ファイル内の対訳文をすべて一括して登録したい場合もあるのです。たとえば、

  • 手作業で翻訳を修正した後で、登録操作を行うのを忘れてしまった場合。
  • 原文と機械翻訳の相性がよくて、あまり修正する必要がない場合。
  • なんらかの理由(多くは実験的な)で、機械翻訳のままで TM を作りたい場合。

 このような場合でも、PC-Transer には、特定の対訳ファイル内の対訳文をすべて一括で TM に登録する機能が見当たらないので、これまでは手作業で一つ一つ登録していました。

 ところが、この問題が実に簡単に解決できることに気づきました。インポート機能を使えばよかったのです。PC-Transer のインポートでは、当然のことながら対訳ファイルからのインポートをサポートしていますから、対訳ファイルをそのまま保存して、インポートしてしまえばよかったのです。

 わかってしまえばバカみたいに簡単なことですが、ぼくはこれでずいぶん長いこと悩んでいたので、他の方のお役に立つかもしれないと思うので、ここに書いておく次第です。え、そんなことに気づかないのはお前だけだって? や、やっぱし? (^^)

| | トラックバック (0)

自動アップデートの許しがたい仕様

 これ、前からいいたかったんだけどさあ。自動アップデートってあるじゃない。PC を使っている人がインターネットに常時接続するのが当たり前になってから増えてきたんだけど、別にユーザーが操作しなくても、勝手にソフトウェアのアップデートをしてくれるヤツ。

 あれ確かに便利ですよ。セキュリティソフトなんかは、ウィルスとかも日夜進化し続けているから、こまめにアップデートしないと危険。わかりますわかります。

 でも、いろいろ問題もあるんですよ。Norton の LiveUpdate なんかは負荷が高すぎる。仕事していたら、とつぜんソフトの動きが重くなったから、なんだろうと思ってタスク・マネージャをチェックすると、バックグラウンドで Norton の LiveUpdate が動いていたりする。こういうのは、優先順位「低」にして、フォアグラウンドのプロセスに迷惑かけないように動かすべきなんじゃないかなあ。

 また、Windows Update なんかは、アップデート用のファイルだけ自動でダウンロードして、インストールは手動にするという選択もできるんだけど、ディスクの空き領域をギリギリの状態で使っているときなんか、そのダウンロードしたファイルのせいで、ディスクの空き領域が足りなくなることもある。

 でも、何と言っても許せないのは、アップデートが終わった後で、システムの再起動を要求してくること。あなた、締め切り前何分とかで一分一秒を惜しんで作業しているときに、こんなメッセージが出てきたら、どれだけムカつくと思うんですか。ただちにメッセージボックスを叩き割って溶鉱炉に投げ込みたくなりますよ。あ、誰かそういうジョークソフト作ってくれませんか。え、もちろんフリーウェアですよ。でなきゃ使いません。 当然でしょう。

 しかも、自分で選択したことならまだ諦めがつくけど、知らないうちに勝手にダウンロードして勝手にインストールして「再起動しろ」ってさあ、だったら始めるまえに言えっつーの。Windows Update なんか、「後で再起動」を選択すればいいかと思ったら、数分ごとにメッセージボックスが出てきて邪魔臭いったらありゃしない。だから結局遅かれ早かれ再起動せにゃならん。

 そういうわけで、私、仕事で使うマシンでは、この手の自動アップデート機能は無効にすることにしてます。 本当は再起動さえなきゃいいんですけどね。その機能だけを無効にすることできないんだもの。

 え、そんなに締め切りギリギリまで仕事をしているお前が悪い? もっと余裕を持ってスケジュール管理しろって? そ、それを言っちゃあおしまいよ…。

| | トラックバック (0)

2ちゃんねると仮差押え

 知っている人は知っていると思いますが、現在あの「2ちゃんねる」について、差し押さえ・破産申し立て騒動が起きています。

 この騒動についての報道は、なぜか、ほとんどがフジサンケイでやっている ZAKZAK というサイトからのものです(同じグループのリアルの新聞である「夕刊フジ」にも掲載されているらしいが、こちらは未読)。 その主な記事は以下の通り。

  1. ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行
  2. “閉鎖騒動”2ちゃんねる、史上最大のネット暴動
  3. 2Ch管理人に破産申し立て…35歳被害者が手続き
  4. 2ちゃんねる断末魔、お粗末抗弁…ひろゆき勘違い問答

  この 4 の記事では、ひろゆきの「差し押さえというのは債権額だけが対象なのだから、全財産が差し押さえというのはおかしい」という言葉が紹介され、それに対して ZAKZAK が「ひろゆきは差し押さえと仮差押えの違いもわかっていない」というような反論を掲載しています。ぼくは ひろゆきに味方する気もないですし、ZAKZAK さんに他意があるわけでもないのですが、この記事は少々変だと思いました。

 実は、ぼくは仮差押えというものを実際に申請してみたことがあって、そのときにかなりいろんな本を読んで勉強したので、仮差押えについては、専門家とはとうてい言えないにしても、一般の方よりは多少詳しいつもりです。

 この記事に書いてある「動産の場合、仮差し押さえ対象の特定は不要だ。西村氏は不動産がないとされるため、結果的に仮差し押さえ命令が下りれば、対象は西村氏の全財産に及ぶことになるのだ。」というのは確かに間違いではありません。

 ただそれは、差押えの申し立てのときに、どの財産とどの財産を差押えるかをいちいち指定しなくてよい、というだけのことで、実際には「動産仮差押命令の執行申立書」にはちゃんと「請求金額」を書かなくてはなりませんし、強制執行の時には、執行官はその金額に合わせて適当に差押え物件を見繕うわけで、有無を言わせず全財産根こそぎ持っていくわけでわありません。

 ですから、「全財産が対象になる」とは言えても、1の記事のように「全財産が仮差し押さえされる」というのはやはり言い過ぎでしょう。もちろん、ひろゆき氏の所有する動産が差し押さえ請求額より少なければ、結果的にそのすべてが差押えられるということはあり得ますが、ひろゆき氏の財産が動産だけとは考えられないので、やはり「全財産」という表現は誇大表現のそしりを免れないでしょう。

 ついでに言えば、4 の記事では「そもそも「閉鎖」という憶測は2Chなどネット上で喧伝されたもので、夕刊フジ(13日付)報道では閉鎖について一切言及していない。」と言っていますが、1 の記事では「執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ」などと書いているのですから、一字一句正確ではないとしても、「『2ちゃんねる閉鎖』って書」いていないというのは少々無理な抗弁ではないでしょうか。

 あと、仮差押えの場合には、正式の差し押さえと違って、保証金を供託しなくちゃならないんですよね。これは、疎明(強制執行が正当であることの大雑把な証明。仮差押えは、正式な裁判を経ないで行われるので、疎な証明、すなわち疎明と呼ばれる)の信憑性にもよりますが、差し押さえ債権額の二割程度が相場だと言われています。だから、請求金額が 500 万円なら、100 万円ぐらいの保証金を積み立てなきゃいけないんです。

 だから、仮差押えって実際にやると結構大変なんですよ (^^)。その上、あっちこっち飛び回って疎明のための資料を集めなきゃならないし(登記なんて1枚謄本とるだけで千円とかとられるんだよ)裁判所の職員に書類の不備をネチネチいびられたりするしさ (^^)。ぼくももっと簡単だったらいいと思うんですけどねえ。

 しかし、フジサンケイの人は、よっぽど2ちゃんねるが嫌いなんでしょうね。この記事の書き方も、ひろゆきの挑発に対してかなりムキになっている様子がうかがえますよね (^^)。

 もちろん、ぼくも2ちゃんねるは決して好きではありませんが、そういう好みの問題だけで言えば、たいして公共性もないような芸能人や一般市民のプライバシーを暴き立てて金を稼いでいるイエロージャーナリズムだって決して好きではないのであって、ぼくのような第三者から見れば、どっちもどっちだという気もしないでもありません。

 イエロージャーナリズムにたずさわっている方々は、われわれは匿名で書き込んでいる2ちゃんねらーのように無責任ではない、と言うかもしれないけれど、その手のメディアで記者の実名で記事が書かれていることはほとんどないし、実際に名誉毀損などで裁判になったときに慰謝料を払うのも、記者個人ではなく出版社や新聞社で、その慰謝料だって販売部数の増加による利益でチャラになってたりするわけじゃないですか。だから、そんなに偉そうに言える立場なのかなあ、という気もしますけどね。

 まあでも、仮差押えとかごちゃごちゃやってさんざ苦労した人間の立場からすれば、「払わせる法律がないから払わなくていい」みたいなひろゆきの発言は言語道断で許しがたいのは確か。だから、これでも基本的には訴えた側を支持しているんです。ただ、こういう記事を書く人があんまりムキになると返って墓穴を掘ると思うんで、ちょっと指摘させていただいた次第。

参考文献:「仮差押実務の手引き」二瓶修著

| | トラックバック (1)

ハチ公バスとバラバラ殺人

 この記事は、アクセス数稼ぎと思われてもしかたがないし、深刻な問題を軽薄な取り上げ方をして不愉快だと思う方もいるでしょう。あらかじめ謝っておきますので、そういうものを読みたくない方は、どうかここでタブを閉じてくださいませ。

 実は、最近世間を騒がせている二つのバラバラ事件の起こったあたりには、私の親戚や友人が住んでいるので、電話でもあったときに話のネタにしてやろうと思って、仕事の合間に場所を調べていたら、変なことに気づいてしまいました。というのは、この2箇所、どちらも渋谷区コミュニティバス、通称「ハチ公バス」の「春の小川ルート」の通り道にあるのです。

 この運行経路図を見てもらうとわかるのですが、富ヶ谷の事件現場は「富ヶ谷」の停留所のホントにすぐそばですし、幡ヶ谷の事件現場は「笹塚中学」の近くで、「幡代」からもそう離れていません。つまり、まるで二箇所の殺人現場を結ぶようにバスが走っているのです。

 これが推理小説だったら、この事実からなにか怖ろしい真相を暴きだすんでしょうが、私の場合、これ以上なにもありません。ただ、「バラバラ殺人」という怖ろしげな事件と、「ハチ公バス」とか「春の小川ルート」という暢気な名前の取り合わせが面白かったから書いてみただけです。ごめんなさい<m(__)m>。

 本当は、あんまり被害者のプライバシーを暴くのはやめませんか、という記事をアップしようかと思っていたのですが、すでに小田嶋さんとかも同じ趣旨で書いてて、特に付け加えることもないので、その記事はボツにしようかと思ってます。暢気すぎ?

| | トラックバック (2)

料理専門インターネットテレビなど

 TasteTV という、料理番組ばっかりやっている、変なインターネット・テレビのサイトを発見。 元はケーブルテレビの放送局だったらしいのですが。

 このように、ちゃんとプレーヤの貼り付けもできます。
(どうでもいいけど、このビデオで「いちむらさん」が日本語でしてる料理の説明と、その後のパツキンねーちゃんがしてる英語の説明って、よく聴くとぜんぜん内容違うよね (^^)。いちむらさんは hard to get とか言ってないし、herbs and spices とも言ってない。「アルコールで臭みを飛ばす」という話はなくなっちゃってるし (^^)。どーせバレないだろうと思っていい加減な仕事してるな。)
 
 PC Magazine でも "The complete guide to TV on the Web" という特集をやっていたので買ってみたのですが、あんまり目新しい情報はありませんでした。ただ、インターネット上の動画サービスが着々と発展していることだけは実感できましたが。
 ご参考までに、紹介されていた URL だけ書いときますね。

| | トラックバック (0)

iPhone ネタ動画

 早速 iPhone がネタにされておりますね (^^)。 

 これは NBC の Late Night with Conan O'Brien という番組からのクリップのようですね。 久しぶりに NBC のサイトを見たら、コメディセントラルそっくりのビデオプレーヤがインストールされていて驚きました。向こうはどんどん進んでますね~。(^^)

| | トラックバック (0)

iPhone 紹介動画

 サンフランシスコの Mac World でやっている iPhone のデモ映像らしい。

 か、かっこいい…。

追記: Slashdot の記事によると、向こうではかなり辛辣な意見も多いという。まあ、500 ドル弱というのが少々お高いのは確か。でも、タッチパネルだけでボタンがまったくなくて、指のゼスチャでスクロールやズームができるところなんて、やっぱりかっこいいと思ってしまう。スクロールが全画面切り替えじゃなくて、ドット単位でアニメーションしてるところなんかもいいよね。ああいう細かいところが意外と使い勝手に影響するのだけれど、それを思いついて実装できる人はなかなかいない。ぼくもジョブスの Reality distortion field に巻き込まれてしまったかも (^^)。 

| | トラックバック (0)

成長させない治療

 ある障害児について、両親が面倒を見やすくするために、「成長させない治療」を受けさせている、という話がアメリカでちょっと話題になっているようです。 ただし、両親自身は、この治療は子ども自身の QOL を高めるためであると主張しているようです。

 コメントしてる時間がないので、ニュース・ソースだけリンクしときます。

encephalopathy というのは、普通の辞書にはあまり載っていませんが、「脳症」「脳障害」のこと。ちなみに、BSE の E もこの encephalopathy です。static encephalopathy というのは、脳がまったく成長しない病気で、「非進行性脳症」と訳されているようです

| | トラックバック (0)

ダウンタウンの「擬似ヤラセ」に見る「演技する精神」

 山崎正和氏の「演技する精神」を久しぶりに読み返していたら、この本の理論を援用して、ダウンタウンの「擬似ヤラセ」の面白さがうまく説明できることに気づいた。(われながらいったいどういう連想回路をしているのかと思うが…(^^))

 「擬似ヤラセ」というのは、ダウンタウンがよくやるある種の企画に対して、ぼくが勝手につけた名前で、「ガキの使いやあらへんで」という番組の「板尾が来た」というシリーズがその代表例である。この企画について、番組を観た事のない人のために簡単に説明すると、こんな感じである。

ダウンタウンとスタッフが楽屋で打ち合わせをしていると(外でロケをしていると、etc.)、板尾創路が予告もなくやってきて、新しい企画を考えたから(偶然カメラに映ったから、etc.)金をくれと言い出す。 あまりに理不尽な言い分なのでダウンタウンとスタッフは抵抗するが、板尾のごり押しに負けて、しぶしぶ金を払ってしまう。

 こういうのを完全にドキュメンタリー調でやるのだが、板尾が貧乏で金に汚い人間だという設定はもちろんウソである。この映像がもし、本当に板尾が貧乏で金に汚い人間だということを信じさせようとして作っているのならヤラセそのものだが、この企画の場合、話が大袈裟すぎたり不自然すぎたりして、視聴者は観ているうちにこれはウソだと気づくような仕掛けになっている。

 つまり、普通のヤラセが、ウソを信じさせるとい目的のために作られた映像だとすれば、この「擬似ヤラセ」は、ウソを信じさせるとい目的をカッコに入れて、映像の作り方だけを忠実にマネた模倣なのである。

 さて、山崎理論によれば、模倣というのは、行動の目的をカッコに入れることによって、見るものの注意を行動の目的から過程に移す効果があるという。

 この擬似ヤラセを見た視聴者も、それがウソだと気づいた時点で、この映像が語ろうとする「目的」から映像そのものへと、強制的に注意を向けさせられることになる。そして、怖ろしいことに気づかされることになるのだ。

 この企画の映像はいかにもウソっぽい映像だが、よく考えてみると、板尾がスタジオやロケ地に来てそういう行動をとったということ自体はウソでもなんでもない。「本当」の映像との違いは、板尾が現実的な要請に基づいて自発的に行動をしているか、事前に打ち合わせをした上でその通りに行動しているかだけにすぎない。しかも、番組の中では、打ち合わせのシーンを流すわけでもなけでば、「板尾は金に困っています」というテロップやナレーションが入るわけでもなく(最近はテロップを入れることもあるようだ。無粋なことである)、板尾の行動を淡々と流しているだけである。ということは、実は、

 あの映像自体はウソでもなんでもなく、まごうことなき真実なのである!

 お気づきの通り、この構造は、印象操作を行うために編集されたニュース映像などとまったく同じである。つまり、この擬似ヤラセは、テレビ映像というものの本質的な欺瞞性を、凡百のメディア論なんかよりはるかに鮮やかに暴いてしまっているのである。これが、この企画のアイデアが第一にすごい点である。

 さらに、このアイデアにはもう一つの効果がある。この企画を、擬似ヤラセではなく、純粋なフィクションとしてやったときのことを想像してほしい。板尾が貧乏なタレントの役、ダウンタウンが冠番組を持っている売れっ子タレントの役をやっているコントだと考えてみるのだ。

 我々がフィクションを観るときには、たとえコントであっても、登場人物に感情移入して観ようとするものだ。したがって、板尾が貧乏だという設定はフィクションだとわかっていても、「もし板尾が本当に貧乏だとしたら」という仮定のもとで観ることになるだろう。そうすると、貧乏人が必死でやっていることを笑いものにしていいのかとか、ダウンタウンは売れてるからって傲慢じゃないのかとかいう、余計な想念が湧き上がってきて、素直に笑えないに違いない。

 しかし、この擬似ヤラセの場合、視聴者はそれがウソだと気づいた時点で(松ちゃんが「ガキの使い」のトークで激怒していたように、本気にしてしまう視聴者もいるようだが)、「板尾が貧乏かどうか」という問い自体が無意味になり、板尾が貧乏だとは仮定としてですらも思えなくなるのだ。その結果、登場人物の行動だけに注意が集中するようになり、追いつめられた人間の行動のおかしさ、みたいなものを純粋に笑えるようになるのである。前に書いた、「ウソなんだけど、本当よりも真実を語ってしまう」というのはそういうことである。

 余談になるが、ぼくがダウンタウンのこの手の擬似ヤラセ企画を観たのは、かれこれ十年も前にやっていた「ごっつええ感じ」という番組が最初である。ちょうどまだ「電波少年」などもやっていた頃で、猿岩石のヤラセ疑惑などが話題になっていた時期でもあった。したがって、その企画を見たとき、なんとすごい発想かと思い、松本人志という人はまごうことなき天才であると確信したのであるが、そのころはまだ、何がすごいかを理屈で説明することはできなかった。それを十年以上たってやっと理論化できたので、余は満足である (^^)。

 もっとも、松本人志という人の頭の中には、このような高度なお笑い方程式がまだまだたくさん隠されていると思う。ぼくか松ちゃんのどちらかが死ぬまでの間に、なんとかその全貌を明らかにしたいというのがぼくの密かな野望である (^^)。(なお、文中の敬称を一部略させていただきました。)

| | トラックバック (0)

VNC による家庭内シンクライアントの勧め

 パソコンでの翻訳作業に関して、以前から悩んでいたことがありました。それは、参考資料をどうやって表示するかということです。 翻訳対象の文書自体は、もちろん作業用の PC の画面に表示するわけですが、文書を翻訳ソフトや翻訳支援ソフトに取り込むと、元の文書のレイアウトは再現されないことが多いので、元のレイアウトを確認したい場合には、印刷イメージのに近い形で表示できる WYSIWYG のソフトでも文書を表示したいわけです。あるいは、元の文書に関係する別の参考資料を見ながら作業したいこともあります。

 このような場合に、参考資料を表示する方法としては、次のようなものが考えられます。

  1. 翻訳対象文書と同じ PC の同じディスプレイの中に表示する
  2. デスクトップを拡張し、ディスプレイを増設して、翻訳対象文書と同じ PC の拡張ディスプレイに表示する
  3. 翻訳対象文書とは別の PC のディスプレイに表示する
  4. 文書をプリントアウトして閲覧する

 1の場合、全画面表示ではウィンドウを切り替える手間が生じますし、ウィンドウを小さくして並べて表示すると、画面上の作業領域が狭くなってしまうのが欠点です。2の場合、画面上の作業範囲は広がりますが、PC 上のメモリその他のリソースはニ文書分とられるので、画面を切り替えてスクロールなどをするたびにメモリスワップが起こって余計な時間をとられる可能性があります。3の場合、PC 上のリソースの負担は分散されますが、画面を操作したい場合に、操作中のキーボードやマウスからいったん手を離して別のキーボードやマウスに移動しなければならないので、作業効率が悪くなりますし、翻訳文書中の特定の単語を検索したい場合などに、コピー&ペーストを行うこともできません。4の場合、特定のページに移動するのに手間がかかりますし、単語を検索したりすることもできません。

 というわけで、どの方法も帯に短し襷に長しだなあとずっと思っていたのですが、先日、このような問題をすべて解決する素晴らしい方法を発見しました。それは、LAN で接続された別の PC に表示して、VNC を使って表示・遠隔操作することです。

 この方法なら、アプリケーション自体は別の PC で動いていますから、ウィンドウを切り替えてもそれほどリソースはとられませんし、ウィンドウを切り替えるのが嫌なら、別の PC の画面をそのまま見ることもできます。また、画面の操作もキーボードやマウスから手を離さなくてもできますし、翻訳対象文書からのコピー&ペーストももちろん可能です。つまり、先にあげた問題点のすべてが見事にクリアされるのです。

 この方法を試してみてつくづく思ったのは、こんな簡単なことを、なぜ今まで思いつかなかったのかということ。デスクトップとノートブックは前から LAN でつながっていましたし、VNC というソフト自体の存在も数年前から知っていて、折にふれて使っていたのに。

 考えてみると、やはり、いろんな固定観念が邪魔していたんですね。

  • ネットワーク間での情報転送は遅い
  • ビットマップ転送は必要なところだけを再描画するより遅い
  • リモート操作は、離れた場所にある PC 間で使うものだ

 ぼくはインターネットならモデムの速度が 9800 bps ぐらいの時代から使ってますし、イーサネットだって昔は 10BaseT、つまり 10 Mbps が最高速度でしたから、ネットワークというのはボトルネックになるという意識が染み付いてるんですね。だから、ネットワーク経由でビットマップ転送を行うようなソフトが速い訳がないという先入観がありました。でも、今では無線 LAN ですら 50 Mbps 出る時代ですからね。

 また、ぼくはグラフィック関係のプログラミングを専門にやっていたので、グラフィック関係の処理は計算量を食うというイメージが頭に染み付いているんですね。ぼくが初めて書いたグラフィック関係のプログラムは、BIOS の点を描画するという機能を呼び出して長方形を描くというもので、当時は PC 自体が遅かったせいもありますが、長方形 1 個描くのに何秒もかかったものです。それではあまりに遅いというので、アセンブラを覚えてフレームバッファを直接書き換えて、少しずつ少しずつ処理を高速化するというようなことを長年やってきた人間なので、しつこいようですが、描画命令だけを転送するならまだしも、ビットマップ自体をネットワーク経由で転送するようなソフトが速いわけないと思ってた (^^)。

(昔 NTT とかが一生懸命やってたにもかかわらずまーーーったく普及しなかった、ビデオテックスとかキャプテンとかいうのだって、いかにビットマップ転送せずに、描画命令だけをやりとりして画面を再現するか、というのが一つのテーマでしたからね。)

 また、VNC のような遠隔操作ソフトを、わざわざ目の前にある PC に対して使うというのも盲点でした。でも、そうしたおかげで、キーボードやマウスを2セットならべてとっかえひっかえ使うことによるストレスがあっさりなくなったのです。

 つまり、イノベーションの障害になるのはやっぱり先入観や固定観念である、という当たり前の結論なんですけどね (^^)。

 この経験から思ったんですけど、最近のウェブ・アプリケーションで流行りの Ajax なんかも、画面全体を再レンダリングしなくても、必要なところだけ再描画できるというのが一つの利点じゃないですか。でも、光ファイバーが普及して、途中の回線の速度がメチャメチャ速くなったら、そういうのもみんな無意味になる可能性もありますよね (^^)。そんなややこしいことしなくても、画面全体ビットマップ転送した方が速いよ、なんて (^^)。

 ともあれ、この方法、予想以上に作業効率を改善できますし、翻訳以外の業務にも応用できると思うんで、家庭内や SOHO 内で LAN を組んでいる方は、一度試してみてはいかがでしょうか (^^)。

追記: Windows の場合、UltraVNC の最新版で [Video Hook Driver] (NANASI さんの日本語版では [ビデオフックドライバ])というオプションをオンにして使うことをお勧めします。このオプションを使うと、サーバーの負荷が劇的に減ります(少なくともウチの環境では)。これ以外の VNC を使用したり、このオプションを有効にしないと、 やっぱりまだまだ重いかもしれません。なお、UltraVNC の場合、なんらかの日本語パッチを当てないと、(UI が英語なのはいいとしても)全角・半角キーが効かないという致命的な欠点があります。

余談: Ajax を使ったサイトは、YouTube にしろ del.icio.us にしろ、同期のタイミングがよくわからないものが多い。YouTube のプレイリストなんかも、削除しても消えないことがあって、何度も何度も削除操作を繰り返していると、やっと消えたりするし、del.icio.us のコメントなんかも、書き換えてからしばらくして再表示すると元に戻っていたりする。あれってなんなんだ? ただのバグ?(^^)

 

| | トラックバック (0)

#define SEIJIN_NENREI 20

 昨晩「スタメン」をぼんやりと見ていたら、例の成人年齢の引き下げ案についてあれこれ議論していました。宮崎哲弥氏は、どうせ法律ごとに成人の線引きは異なっているし、その方が合理的だという意見。それに対して、成人という区切りを重視する派は、その方が本人に成人としての自覚を持たせるきっかけになるという意見が多いようでした。

 しかし、考えてみると、単に自覚を持たせるだけだったら、何も法律で決めなくても、それこそ慣習とか儀式とかの方がよほど効果的なような気がします。もちろん、儀式を行うこと自体を法制化するという考え方もあるけど、20 才になったらバンジージャンプをしなければならないなんていう法律を作ったりしたら、それこそ人権侵害になりかねないですよね。そう考えると、宮崎氏の考え方の方に分があるような気がしました。

 むしろ、ぼくのようなソフト屋が思ったのは、「成人」という言葉を特定の法律で定義することによって、法律がよりモジュール化されポータブルになるという効用はないのだろうか、ということでした。

 ソフト屋的な発想からすると、特定のコード(法律)が適用される年齢を、コードにじかに何歳と書きこんでしまうのは、イミディエイトとかリテラルとか言って、ポータビリティの観点からして最も嫌われる行為なんですよね。こういう時、ソフト屋だったら、

#define SEIJIN_NENREI 20

#define isSeijin(n) ((n)>=SEIJIN_NENREI)

とかいうマクロをどっかのコードで定義しておいて、他のコードでは必ずそれを引用するようにしたり、あるいは、

static int sSeijinNenrei = 20;

bool isSeijin( int n )

{

return ( n >= sSeijinNenrei );

}

みたいな関数をどっかのコードで定義しておいて、他のコードからは必ずこれを呼び出すようにしたりするでしょう。

(実は、白田秀彰さんの「インターネットの法と慣習」では、こういうソフトウェア工学的な用語を使って英米法と大陸法の違いが説明してあるので、こんなことを考えたのは、それを読んだ影響もあります。)

 これは、例の教育基本法に関する論争のときにも思ったことなのですが、たとえば、教育基本法が「基本」であるということは、いったいどのような制度によって保証されているのでしょうか。

 現代のコンピュータの場合、メモリ空間や IO 空間に対するアクセスを制限する機能が用意されていて、OS のコードにはそういう空間にアクセスする権限が与えられていますが、アプリケーションからそういう空間にアクセスしようとすると、例外(一種のエラー)が発生してアクセスできないようになっています。したがって、いったん OS を起動してしまえば、アプリケーションが OS を無視して勝手にハードウェアにアクセスすることはできず、アプリケーションがハードウェアに依存しないことが自動的に保証されるんですよね。

 法律の場合も、憲法と他の法律の関係は、そういうふうになっていますよね。いわゆる違憲立法審査とか憲法判断とかいうのは、そういう憲法を無視したアクセスに対する例外処理に見立てることができるでしょう。それが実際に効果的に機能しているかどうかは別にして。

  でも、それ以外の各法同士の関係はどうなっているのかというのが、ぼくのような素人の素朴な疑問なわけです。もし、憲法だけが特権的なレイヤーで、他の法律がすべて横並びという構造だとすると、何かと不便なのではないか。それより、各法同士も何段階かの階層構造になっていた方が、見通しがよくなるのではないか、とかね (^^)。

 冒頭の成人年齢の問題にしても、成人の定義を決める「成人法」みたいなのを作っておいて、他の法律では、特に必要がない限り、成人の定義は「成人法」に従う、みたいにしておけば、法体系全体の見通しがよくなるし、成人の定義を変えたくなったら、「成人法」さえ改正すればよいということになるから、法律のバージョンアップも容易になるはず。

 というわけで、ぼくは基本的には宮崎説に賛成なのですが、法律のソフトウェア工学的な構造を改善するためには、成人年齢というのを特定のモジュールで定義する意味もあるのではないか、という立場です。もちろんこれは、完全なしろーと談義ですけど、法律にソフトウェア工学的な発想を持ち込むというのは、あながち的外れでもないのではないかなあ、と密かに思ってたりします (^^)。

| | トラックバック (0)

ヨーロッパ最後の封建国家が民主化へ

 無知で今日までまったく知らなかったのだが、「ヨーロッパ最後の封建国家」と呼ばれていた島が、民主化されることになったらしい。

 その島というのは、イギリス海峡のチャンネル諸島の一つであるサーク島。なんと、エリザベス一世の時代に領主に与えられた権利を、そのままずっと引き継いできたらしい。日本で言えば、江戸時代以前の体制でずっと暮らしていたようなものだよね。

 それをなぜ今さら変えることにしたかというと、圧制に耐えかねた住民が自由を求めて一斉に蜂起したとかいうことではまったくなくて (^^)、たまたまサーク島の隣にあるブレッチョウ島という小さい島に住んでいた、新聞社などを経営して有名なデビッド&フレデリック・バークレイ卿という双子の実業家が、その体制はヨーロッパ人権条約に反しているのではないかと指摘したから、というはなはだ散文的な理由だという。

 それで封建領主側も条約に反しないようにいろいろ調節を図ったのだがうまくいかず、最終的に住民投票にかけた結果、民主的な議会を設立することになったんだとか。

 イギリスのことに詳しいとはとても言えないぼくだけど、なんだかとても面白い国だとは思う (^^)。 なお、映像だけ見てるとのどかで牧歌的な島に見えるかもしれませんが、実はタックスヘイブンとしても有名な島であるということも申しそえておきます。

余談: たまたま正月に読んだ白田秀彰さんの「インターネットの法と慣習 」 にも、英米の慣習法の起源のお話が出ていて、そんなのは法学部の人にとっては常識らしいのですが、ぼくのような素人にとってはかなり興味深かったです。法と慣習の関係というのも、自分なりに整理しようと思ってヒマを見てはいろいろと理屈をこねているのですが、なかなかすっきりと理解できません。白田さんは、法制度をシステム論的に語れる数少ない人だと思っているので、今後もご活躍を期待しております。もっとも、全体として見ると、やはり本書の原型である HotWired でやっていたウェブ連載の方が内容がディープで面白かったですね。もちろん、これはあくまで個人的な好みであって、白田さんや出版社サイドにはまたいろんな思惑があるんでしょうけど。

| | トラックバック (0)

「コンタクト」について勝手に補足

 レヴィット、ドーキンス、クルーグマンで触れた「コンタクト」という映画、良質のエンターテイメントであると同時に、一般の方でも科学哲学や宗教哲学についても手軽に学べるいい映画だと思っているのですが、amazon.co.jp のレビューを見てたら、「科学万能に対する批判」とか「信じることが大事」みたいな解釈もあったので、やっぱり、科学哲学なんかの素養のまったくない人にとっては、多少の解説が必要のかなあと思いました。そういうわけで、勝手に解説してみます (^^)。

 そもそも、ぼくが思うに、科学者が科学万能を信じているというのはしろーとさんの思い込みであって、実際には、優秀な科学者ほど、科学の限界も熟知していることの方が多いと思います。もちろん、「コンタクト」の原作者であるカール・セーガンも、そういう優秀な科学者の一人なので、単純な科学批判をやるわけがありません。

 最後の公聴会でのアロウェイ博士の発言を聞いて、彼女が「転向」したと思った人もいるかも知れません。しかし、よく聞けばわかるように、彼女は確かに自分の証言を撤回しなかったかもしれませんが、同時に、それが幻覚である可能性もしっかり認めている。つまり彼女は、証明不可能な主観的な真実というものを受け入れたという点においては変わったと言えるかもしれませんが、それを他人に対しては強制しないという点において、依然として科学者としての筋を通しているのです。

 一方、宗教学者のジョシュの「彼女を信じる」という台詞も、一見すると宗教家的な信仰告白に思われるかも知れません。しかし、よく考えてみると、彼女を信じるということは、彼女が異性人のテクノロジーによってワームホールを通ってヴェガまで行ったということを信じるということでもあります。それを認めずに、彼女の主観的な内的体験だけを信じるということはありえません。そう考えれば、科学は本当に人を幸せにするだろうか、というニューエイジ的な世界観を持っていた彼も、実は科学に対して一定の存在価値を認めたのだと言えます。

 つまり、この作品でカール・セーガンが描こうとしたのは、科学批判というよりも、むしろ、科学と宗教の幸福な結婚、理想的な共存の姿なのだというのがぼくの解釈です。それを象徴するのが、最後に二人が手を握り合うシーンであり、ジョシュの最後の台詞です。

As a person of faith, I'm bound by a different covenant than Dr. Arroway. But our goal is one and the same. The pursuit of truth.

進化論論争など、宗教と科学が軋轢を産みがちなアメリカの社会背景を考えれば、セーガン博士の訴えの真摯さが感じられるような気がしませんか (^^)。

余談: ぼくは、お父さんの姿をしたヴェガ星人が「君が呼んだからだ」と言ったとき、てっきり、お父さんが亡くなったときにエリーが「CQCQ」って呼びかけた電波を彼らが受信したのかと思ったんだよね。その方が話として感動的じゃない(^^)? でも、よく考えると、劇中にも出てくるように、ヴェガまでは 26 光年あるので、電波が往復するには 50 年もかかってしまうから、それでは計算が合わないんだよね。だから、作者はなんでわざわざヴェガを選んだのかなあと思った。ヴェガが太陽系から最短距離の恒星系だったらまだわかるけど、実際には、5 光年くらいで行けちゃうアルファ・ケンタウリとかあるわけだし。

| | トラックバック (0)

« 2006年12月 | トップページ | 2007年2月 »