バックライトを交換する
ノートパソコンのバックライト交換に成功しました。これは、多少の工具さえあれば、きわめて安価にできる修理なので、参考のためにやり方を簡単にまとめておきます。
ちなみに、ここに書かれている情報のうち、実体験以外は、ほとんどがインターネット上から収集したものです。そもそも、一般人にとっては、このようなマイナーな情報を得ることも、このような部品を単体で入手することも困難でしたから、以前だったら、メーカーや販売店などに修理を依頼して、何万円もの法外な修理費をとられるか、「買い換えた方が安いですよ」などと言われてパソコン全体を買い換えることになっていたでしょう。そう考えると、便利な時代になったものです。
バックライトとは
ノートパソコンの液晶のパネルの縁には、細長い蛍光灯のような管が取り付けてあって、この管により液晶の画面が適切な明るさで表示されるようになっています。この蛍光灯のようなものを、通称バックライトと言うようです。部品自体の名前は、正確には、冷陰極管(Cold Cathode Fluorescent Lamp = CCFL)と言うらしいです。
症状
バックライトが消耗すると、ちょうど照明用の蛍光灯と同じような症状を起こします。うちで使っているノートパソコンの場合、まず画面の右端が暗くなり、赤みががってきました。そのまま我慢して使っていると、画面が不定期に点滅するようになり、さらにしつこく使っていたら、画面全体が真っ暗になってしまいました。でも、よくよく見ると、液晶の表示そのものが消えているわけではなく、明るさが全体的に暗くなっているだけなのです。このような症状の場合、バックライトの寿命を疑ってもよいようです。
ちなみに、このような前段階がなく、単に画面が暗くなっただけの場合、バックライトを点灯させるインバータ回路の故障である可能性もあります。ThinkPad の場合、インバータ回路だけの交換も可能で、これも Yahoo! オークションなどに出品されていることもあるし、海外では通販で取り扱っている店もいくつかあるようです。
バックライトの入手
バックライトは数千円程度で入手することができます。オークションなどでは、千円程度で売っているところもあるようです。バックライトの入手先については、このページなどを参考にしました。
バックライトの種類は液晶パネルごとに異なるので、元のパネルとまったく同じものを入手するのは難しいようですが、長さと太ささえ合っていれば、実用上はそれほど問題はないようです。長さと太さは、基本的には液晶のサイズで決まるようですが、製品によっては長辺ではなく短辺の方にセットされているものなどもあるようなので、購入する前に液晶パネルを分解して、実物を見て確認するのが一番よいようです。
交換作業
ドライバーを使ってノートパソコンを一生懸命分解して、半田ごてを使って古い冷陰極管を取り外し、新しい冷陰極管を半田付けします。Thinkpad の場合、レノボのサイトで「保守マニュアル」を公開しているので、これを見ながら作業するとよいでしょう。ただし、液晶パネルから冷陰極管を取り外す方法までは書いてないので、これについては、自分で部品の構造を調べながら作業するしかありません。もっとも、分解方法については、「バックライト、交換」などといったキーワードで検索すれば、参考になるページがたくさん見つかるはずです。
組み立ててから電源を入れてみたら点灯しなかった、なんてことになるとガックリくるので、接続した段階で、バラックの状態でもいいから、電源を入れて点灯テストをしたほうがよいでしょう。冷陰極管の両端にはかなり高い電圧がかかっているので、感電しないように注意してください。(ぼくはちょっと触ってしまってビビッとなりました(^^))
あと、冷陰極管はちょっとの力で簡単に折れてしまうので、力をかけすぎないように注意してください。(ぼくも一本割ってしまいました。予備にもう一本買ってあったので平気でしたが。)
正常に点灯することを確認したら、冷陰極管を元の通り液晶パネルに取り付けます。ここで適切な位置に取り付けないと、画面が思ったように明るくならないので、この時点でも一度点灯テストをしたほうがよいでしょう。画面が明るく表示されることを確認したら、ノートパソコンを元の通り組み立て直します。
作業全体についての注意事項としては、ネジをなくさないことと、どこにどのネジが取り付けられていたかを記録しておくことが意外と大事です。(ぼくも2本ほどなくしました(^^))
まとめ
ドライバーや半田ごてなどの工具代を除けば、かかる費用は数千円程度なので、メーカーのサポートに修理を依頼するようははるかに安くつくでしょう。また、修理完了までの待ち時間が短いのも利点です。
欠点は、失敗するリスクがあること。保障期間中だったら、メーカーの保証が受けられなくなること。半田付けなどが必要なので、極端に不器用な人には向いていないこと。また、作業する本人の人件費は計算に入れていないので、時給がきわめて高価な人にも向いていないでしょうね (^^)。
ちなみに、ぼくは一応理科系出身ですが、理学部なので、機械いじりの実習などはほとんどやったことがなく、実質的に中学校の技術家庭で習った程度の知識・技術しかありません。また、極端に不器用ではないかもしれませんが、それほど器用というわけでもありません。
なお、メーカー修理と自前の修理の中間的な方法として、ショップでの交換サービスという選択もあります。たぶん、メーカー修理ほど高価ではないが、自分でやるよりは信頼性が高い、という感じでしょう。冷陰極管を販売している店には、修理も受け付けているところが多いですし、それ以外の店も、「バックライト交換サービス」などといったキーワードで検索すれば簡単に見つかるはずです。
最後に、チャレンジする場合にはあくまで自己責任で。ヘタにいじったおかげで、修復不能なダメージを与えてしまったなどということになっても、当方ではまったく責任を負えないので、念の為。
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