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武満徹-没後 10 年、鳴り響く音楽

武満徹 「武満徹

 「KAWADE 道の手帖」というシリーズの武満特集。収録された文章の半分ぐらいが再録なので、本格的なマニアに受けるかどうかは疑問ですが、ぼく程度のファンにとっては結構面白かったです。

 珍しく武満さんの映画音楽にスポットを当てた青山真治さんと大友良英さんの対談とか、武満さんが微妙に空回りしてるのが微笑ましいデビッド・シルビアンとの対談とかが読みどころかな。佐々木敦さんや大谷能生さんなど、いわゆるクラッシック畑でない人の論考がフィーチャーされているのもなかなか興味深いです。

 高橋悠治さん(これも再録だけど)は相変わらず皮肉っぽいこと書いてますね。おそらく、この本のなかでも最も武満さんの音楽の本質に鋭く切り込んだ論評なんだろうけど、ぼくは高橋さん自身の音楽の理想がどこにあるのか、いまいちわからないので、なんとなく、実現性があるかどうかもわからない陽炎のような理想に照らして人をクサしてるような気もするんですが、どうなんでしょう (^^)。

 まあ、武満さんにしても、かつて「武満徹をぶっ殺せ」というビラを配って歩いたという坂本龍一にしても、能書きも多いけど、能書きの何倍も行動する人でもあったわけで、それこそが、ぼくが彼らを愛する点でもあるのです。

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