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知的ストレッチ入門

知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る 「知的ストレッチ入門」日垣隆著

 今をときめくジャーナリストの日垣隆さんが、梅棹忠夫さんの「知的生産の技術」とか、渡部昇一さんの「知的生活の方法」とかとタメはって、「21 世紀版『知的生産の技術』をめざしました(はじめに)」と言うふれこみの本なんですが、ごめんなさい。正直やや期待はずれだったかな~。まあ、ぼくは日垣氏に対しては要求水準が高いので余計そう思うのかも知れないけど。

 まず内容が少ないですよね。大きい字・スカスカの字組で 220 ページしかないのに、値段は 1300 円。文庫や新書にすればもっと薄っぺらな本になって 500 円ぐらいで買えたのでは。その上、どっかで読んだ覚えのある内容が多い。ぼくは日垣さんのメルマガを購読していて、単行本もけっこう読んでいるのでそう思うのかもしれないけど、再録とか使いまわしのネタとかがかなり多いのでしょう。ブログ論とか新聞論とか脱線も多いし。

 また、方法論としてもあまり体系的ではないですよね。日垣氏自身の仕事のノウハウを断片的にエッセイ風に紹介しているという感じで。表題になっている「知的ストレッチ」というのも、少しずつストレッチしていればいつの間にかキャパが増えているという例え話だけで、具体的にどうすればよいのかはあんまりよくわかりません。

 帯には、「この本であなたの知的生産力は 100 倍になる!」とあるんですが、大袈裟すぎません? まあ、ぼくと日垣氏の生産力に 100 倍の差があることを認めるにやぶさかではありませんが (^^)、この本のノウハウをすべて実行できたとしても、それで日垣氏の生産力に追いつけるとはとても思えません。「オレとお前の差が 100 倍? 何ふざけたこと言ってんだ。1000 倍だよ」って言われるかも知れないけど (^^)。

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