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紹介について

 mixi の中核になっているのは、マイミクシィというシステム。これはまあ、笑っていいともの「友だちの輪」みたいなもんで、各メンバーが自分と親しい人をマイミクシィとして登録しておくと、その人が新しく日記やレビューを書いたときに、自動的に更新通知が入るようになる。また、誰が誰のマイミクシィかというのもメンバーには公開されているので、他のメンバーは、それを見てだいたいその人の人間関係を推測できるわけです。

 このマイミクシィについては、簡単な紹介文も書けるようになっているのですが、いろんな人の紹介文をながめてみると、みょーに大袈裟に褒めてあるものが多いのが気になります。これについて岡田斗司夫氏は、「こっぱずかしいからやめてくれ」と書いていましたが、ぼくもまったく同感です(^^)。

 なぜ友人を褒めるのがこっぱずかしいか、というのは、なかなか面白い哲学的命題を含んでいると思うんですね。そもそも、友だちを決めるときに、客観的に見ていいやつだから、とか、客観的に見て能力があるから、という理由で決めるヤツはあまりいない。というか、もしそういう理由だけで決めていたとしたら、それはほとんど単なる打算に近いものになってしまいますよね。

 言い換えれば、友人関係というものには、必ず、客観性に還元できない個人的な事情を含んでいる。したがって、友人について語るということは、自分について語るということでもある。だから、友人を褒めるのはこっぱずかしいんだと思うんです。逆に、情報として知っているだけで、個人的なつき合いのない人の方が、実は褒めやすいんですね。それは、わりと簡単に客観的な立場にたてるからだと思うんです。

 だから、ぼくなんかの感覚からすると、たいして親しくない人の紹介文ほど、頭だけで書いたベタホメの文になり、親しい人の紹介文ほど、照れ隠しの混じった屈折した文になるという気がするんですよね(^^)。

 突然思い出したけど、三谷幸喜さんの「新撰組!」の中に、山南敬助の死にざまを描いた「友の死」というエピソードがあって、これが多分、「新撰組!」の中で最もよくできたエピソードだと思うんですが、その中で、山南さんが死んだ後に、伊東甲子太郎が弔歌を詠むんですね。まあ、その弔歌のできがいいのか悪いのか、ぼくなんかにはよくわかんないんですけど、それを聞いた近藤と土方は「あなたになにがわかるというのだ!」と激怒してしまう。そして、それをきっかけに二人で号泣するという感動の名シーンなんですけど。これなんかみても、さすが三谷さんは人間の感情の機微がよくわかった人だなあと思うんですね。閑話休題。

 だから、マイミクシィの紹介文でも、実はたいして親しくないから、平気でベタホメしているという人も、ある程度は含まれていると思うし、大人の割り切りとして、あえて優等生的な文を書いているという人もいるとは思うんですが、照れ隠しで悪口を書いているというような人が意外と少ないのが、ちょっとひっかかるんですよねえ(^^)。

 mixi の主流になっている世代は、たぶんぼくらよりかなり若い世代だろうから、そのせいかなあ、なんて思ったりもするんですが。岡田さんはぼくより半世代ぐらい上ですが、爆笑問題の二人はぼくとほとんど同世代で、あの太田さんが田中さんをボロクソに言うのって、ぼくらの世代にはすごくよくわかるんですよね(^^)。

 まあ、それだけで決めるのは乱暴だけど、ひょっとして、今の若い子って、そういう感覚ってないのかなあ、と思ったりもします。「下妻物語」のレビューでも、「すばらしい友情物語だ」みたいな意見がけっこう多いんですが、それはちょっと一周遅れの感想じゃないか、という気もするんですよね。あの作者が、なぜあえてああいう古典的な友情物語をやってみせたか、というその裏には、もうちょっと屈折した心情があるはずじゃないかと思うんですけど。

 ついでに言うと、村上ファンドの村上さんについて、経歴が誇大広告だ、みたいな記事が出てましたけど、そんなのあたりまえだよね。だって、紹介文ってそういうもんだもん。たとえ、プロジェクトに参加しただけで、端役にすぎなかったとしても、「目立たないが重要な役割を負っていた」とか書くのがオトナの態度というものなんであって、それを「たいしたポジションではなかった」とか書いちゃったら、それはもう宣戦布告をしてるのといっしょですよ(^^)。だから、こいつとはもう一生敵だとか、こいつはもう自分にとって利用価値がないとか思わなかったら、誰もそんなこと書かないでしょう。特に、村上さんなんかは、多額の資金を運用しているんだから、とりあえず機嫌を損ねないでおくほうが無難だ、と思うのが普通でしょう。

 もっとも、そんなこと百も承知の上で、へーきでそういう記事を書くのも、イエロー・ジャーナリズムとしては当然の態度だとも思うけどね(^^)。

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