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泥沼流当たり屋国家

 ぼくも、あの国の指導者は、合理的にものを考えているとは限らないからこそ怖ろしい、と思っていたんだけど、最近は、それでも一定の合理性はあるんだろうな、と思うようになった。つまり、国の経済が破綻して、国民の人命も軽視されている、ということを逆手に取っているんだろうと思う。一種の逆転の発想というか(^^)。

 おそらく、あの国が今さら中途半端な軍事的制裁を受けても、生産力もなければ人命も重視してないんだから、たいして失うものもない。一方、制裁する方は、人命は尊重しなきゃならないし、武器は馬鹿みたいに高価だし、得することなんかほとんどない。いや、そんなのでズルズルと消耗戦に巻き込まれれば、むしろ損ばかりと言ってもよい(^^)。

 だから、どーせやるなら、イラク戦争方式でレジーム・チェンジまでやらなきゃ意味がない。でも、わが国にはそこまでする戦力はないし、どっかの超大国の力でレジーム・チェンジに成功したらしたで、莫大な費用がかかり、その費用のほとんどを負担するのはわが国になるに決まっている。またそうなれば、ただでさえうまくいっていない周辺諸国との関係だって、どうころぶかわからない。

 もちろん、長期的に見れば、成功すれば経済的にも得をするだろうし、虐げられているあの国の国民の一部も救われるだろうし、いいこともあるとは思うが、そこまで行くのが大変だというのは、イラク戦争以後のイラクを見ればわかるとおり。

 そう考えれば、あの国から見れば、こんなウザイ国は潰した方が得だ、とは思わせるほどはウザくなく、完全にはシカトされない程度には十分ウザイ、というギリギリの範囲で周辺諸国にちょっかいを出す、みたいな綱渡りをすることには、一定の合理性があるのだろう。そうやってアヤつけていれば、なんかのきっかけで相手に失策が出て、あわよくば状況が変化するかもしれない、みたいな妄想もあるんだろうし。某棋士風に言えば「泥沼流」か(^^)。

 要するに、当たり屋みたいな国家なのだから、むこうが泣きついてくるまで無視するのが吉、なのだろうが、むこうにしてみれば、そうはさせじといろいろインネンをつけてくるわけだ。

 まあ、ぼくは現外務大臣をたいして評価しているわけではまったくないんだけど、そういう考えからすれば、この件に関してはそんなにおかしなことを言っているとは思わない。だいたい、あんな国に対して有言実行で正直に応対したって、行動オプションが減るだけでいいことなんかないのだから、余計な言質を与えず、思わせぶりで勝手にあれこれ想像させとけばよいのではないか。

 もちろん、これは、スジ論ではまったくなく、現実的な外交戦略の話でしかないけれど(^^)。

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