« トリビア | トップページ | ボク、法律のことよくワカラナイ »

現場の知恵はあるのだろうか?

 昨日の報道ステーションでやってた、教育基本法改正以前から、愛国心の有無で成績をつけている学校があったというニュースを見て、さすがに呆れてしまいました。

 一応言っておきますが、ぼくは、愛国心を教えること自体には、必ずしも反対ではありません。それどころか、ファッショ的にならずにうまく愛国心を教える方法はないかなあ、と常々考えているぐらいです(^^)。もちろん、愛国心に限る必要はなくて、愛隣人心、愛社会心、愛人類心、愛自然心などのうちのワンオブゼムとしてですが。(また、それをどういう制度やるべきかどうかも、一応留保。(^^))

(要するに、完全に価値中立的な教育って成り立つのかなあ、それがほんとにいいのかなあ、という問題意識があるわけですけど、その話をしだすと長くなるのでまたの機会に(^^))

 そのぼくでさえ、愛国心を成績評価の対象にすることだけは考えていませんでした。というか、少なくともこれはやっちゃダメだから、というのが大前提で、だからなかなか難しいんだよなあ、と悩んでいたのですが、まさか、それを本当にやってしまう人がいるとは思いませんでしたね。そんなこと、やる前からうまくいくはずないって気づかないか(^^)?

 よくバラエティ番組とかで、「誰が何を一番愛しているかコンテスト」みたいなのをやるけど、あれがギャグとして成立するのだって、そんなこと誰も客観的に評価できないってことを、みんなわかってるからでしょ? それをマジメにやっちゃうというリアリズムの無さが信じられない。

 ぼくは、現場にはもっと「現場の知恵」ってヤツがあるもんだと思ってたんですよね。だから、教育基本法を改正したぐらいで、たいした混乱はおこらないんじゃないか、という楽観もないでもなかったのですが、そんなに現場が○○では、やっぱこの法案には賛成できないなあ(^^)。まあ、実際には、教育委員会だかなんだかがゴリ押ししただけで、現場の教師はぜんぜん乗り気じゃなかったのかも知れないし、あるいは、あれは非極めてまれな例外で、大部分の教育現場はマトモなのかもしれないし、そのへんの事情はよく知りませんが。

 「モラルの再生産」ということは確かに重要ですが、その手段は、アンモラルな行為というのを勝手に定義して、法律で処罰する、ということだけではないはず。ある意味、民主主義や市場経済がうまく回るのだって、その中にモラル再生産のインセンティブがビルトインされているからですからね。そのへん、もっと頭を使ってほしいものですねえ。

(もともと、制度によってモラルを再生産するという考え方にはある種の矛盾があって、その矛盾を解く鍵は、生物進化というメタシステムによって、人類にはもともとモラルがビルトインされている、というところにしかないはず。)

|

« トリビア | トップページ | ボク、法律のことよくワカラナイ »

ニュース」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/67762/10139799

この記事へのトラックバック一覧です: 現場の知恵はあるのだろうか?:

« トリビア | トップページ | ボク、法律のことよくワカラナイ »