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ドラムの音について

 ひさびさに「HOPE 」や「空耳の丘」を聴き直してみたが、最近の音楽と一番違いを感じるのは、やはりドラムの音である。当時、遊佐未森はネオアコなどと呼ばれていたが、ネオアコというのは、単なるアコースティックではなく、テクノを通過した耳で聴いて気持ちいいアコースティックをやるという感じがあって、青山純のドラムはそういう音楽にあっていた。

 彼のドラムは、基本的にはタイトなのだが、にもかかわらず微妙なタメがあって、アタックがジャストのタイミングからコンマ何秒か遅れて出てくる。テクノ以前の音楽では、こういうズレはわりとルーズなズレであったのだが、彼のは極めて計算されたズレである。とくに、オカズになるとそれが効いてきて、そこに微妙な味わいが出てくるのだ。「Forest Notes」の間奏に入る直前の「ドコドン、ドコドン」というオカズとか、「野の花」のエンディングの「ダンダカダン」というオカズなど、ドラムだけ聴いていても十分気持ちいい。これは、最近の打ち込みのドラムではあまり味わえない魅力なので、最近の音楽しか聴いたことのない人は、ぜひそのへんを味わってみて欲しい。

 ドラムの音と言えば、最近の音楽と一番違うのは、スネアの音である。とにかく、80 年代のスネアの音というのは、今聴くと異様なぐらいの破裂感のある「バシー」(ゲートが効いているので「ン」は聞こえない(^^)) という感じの音であったが、あれはなんなんだろうか。今の R&B のスネアなどは、はるかにデッドな「タン」という感じの音であるが、かと言って、古くなればなるほど鋭くなるのかというと、そんなことはなくて、ビートルズのころなどは、もっとショボイ音なのである。

 もちろん、聴いている方も、それがカッコイイと思って聴いていたのだが、今聴くと、かなりうるさくて聴き疲れする音である。あのスネアの音の異様な鋭さが、80 年代の何かを象徴しているのではないかという気がしないでもないので、誰かヒマな人は研究してみて欲しいと思う (^^)。

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