電子メールの証拠能力
-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----
Hash: SHA1
なんか、電子メールに証拠能力があるとかないとか騒いでいるようですが、
ウチらに言わせれば、今頃そんなこと言ってんのかよ、という感じである。
何度も書いたけど、このような問題は、電子署名を使えばかなりの部分解決
する。公的な認証機関が認証した電子署名で署名したメールを送れば、その内
容が改竄されていないということは簡単に証明できるし、メールを受け取った
方も、元のメールを引用して自分の回答を付け加え、その全体に電子署名をし
て返送すれば、相手が自分の依頼を承認したという十分な証拠になる。
そうじゃなくて、もっとシステム全体の信頼性を高めよ、みたいな主張もあ
るようだが、もともとインターネットは分散アーキテクチャで、集中管理され
ていないところによさがあるのだから、信頼性についても集中管理するような
方式はなじまないのである。その点、電子署名なら、途中のシステムに依存せ
ず、エンドユーザーだけで信頼性を確保できるのだ。
この電子署名、outlook にも Becky!
にもかなり前から実装されているのだが、そのこと自体知らない人が多いので
ある。ぼくも、請求書なんかを送るときは電子署名つきのメールで送ってみた
りするのだが、相手が気づかないで無視されることがほとんど。
さらに、これもほとんど認知されていないが、電子公証システムというもの
を使えば、合意内容や成立日付に第三者の保証をつけるということも可能であ
る。 言わば、公正証書の電子版というわけだ。
今や、ビジネスの現場でもメールだけで話が進行して、請求書や領収書まで
メールですませたりしてる人が多いんだから、もっとこういうのを活用したほ
うがいいと思うんだけどなあ。。。
-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: PGP 8.1
iQA/AwUBQ/ZwIAz4OQK/dcZAEQKs/wCfbfrV5lxdY+icX9DXL+bLm2ULaRUAn1on
6jQBc00yAoXHyyIv5xmItgI/
=n1Rg
-----END PGP SIGNATURE-----
ちなみに、PGPというソフトで署名すると、こんな感じになる。
| 固定リンク
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- WordPress じゃなくて Drupal(2015.10.10)
- 「闇ネットの住人たち」準公式サイト暫定公開(2015.10.09)
- Amazon EC2 インスタンスの CPU 消費が 6 時間おきに 100% になる現象の犯人が Webmin だった件(2014.01.08)
- 野見祐二の「ヘルベチカ・スタンダード」を Sinsy と CeVIO に歌わせてみた(2013.07.14)
- 「架空庭園の書」を Sinsy に歌わせてみた!(2013.03.03)
コメント