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朝生少子化編

 昨晩の朝生のテーマは少子化。パネリストの大多数 (12 人中 8 人) が女性、観覧客も全員女性という演出で行われました。いつもイジメられ役みたいになっている福島さんが、みょーに生き生きしていたのが印象的 (^^)。また、森永さんは、どうも本田透氏の著作を読んだらしく、オタク擁護を繰り返していました (かなり私怨も混ざっている感じで、ここに小谷野さんがいたら面白かったろうなあ、と思いましたね(^^))。途中で田原さんが、「三十代で大儲けしている奴にロクな奴はいない。この上 (つまりヒルズ) あたりにもいっぱいいるけど」などと言う一幕もあり。いつもの挑発なのか、本気で嫌いなのかは定かではありませんが(^^)。

(余談ですが、ヒルズ族に対する反感というのは、実は、会社を金で買うという行為よりも、彼らの生活態度みたいなものに起因するところが大きいのではないのではないかという気がしています。そういう意味では、ビートたけし氏が言っていた「品がない」という批判の方が的を得ているような気がしますね。ぼくも、M&A にはたいして腹はたたないのですが、「レオン」はなんか気に食わないもんねー(^^)。)

 ただ、「少子化の何が悪い?!」というサブテーマの割には、少子化の何が悪いかはほとんど論じられず、少子化の原因は何かとか、少子化対策のことばかりが論じられていたのが、少々物足りなかったですね。

 前に書いたように、ぼくは、まず移民政策をしっかりとるべきだという考え方ですが、番組中の議論を見て改めて感じたのは、「子供を育てるのに金がかかる」という言い方がクセモノなのだということです。

 つまり、実際には、教育費用というのはピンキリのはずなんですよね。だって、義務教育はともかく、高校や大学には行かせる義務はないし、塾に行かせるかどうかも各家庭の選択なんですから。それを、「子供の教育に金がかかるようになった」と言えば経済の問題のように聞こえますが、「子供の教育に金をかけなくてはいけないとみんなが思うようになった」と言えば、個人の意識の変化の問題のように聞こえるわけ。

 そして、このどちらの見方をするかというのは、実は、事実認識というより思想の問題だと思うのですね。つまり、「子供の教育を親の経済力に左右されるのは当然だ」という文化保守主義的な立場に立てば、子供の教育に金をかけなくてはいけないと思い込んでいる親の方がおかしいので、別に義務じゃないのだから自分のできる範囲でやりなさい、みたいな考え方を広めればよいということになりますよね。 逆に、「子供の教育が親の経済力に左右されてはいけない」というある種リベラルな立場に立てば、子供の教育費を親に負担させている社会の方がおかしいので、教育費をもっと社会で負担しろということになる。

(「ある種リベラル」と書いたけれども、この立場は実は、親の経済力には格差があってもよいのだ、ということを容認する立場でもあるのだ、ということも付記しておきます。)

 そうすると、少子化の裏にある問題は、親たちは無意識のうちに後者の立場に親和性を示しつつあるのに、社会制度は依然として前者のままである、というズレだということになりそうです。

 念のために言っておきますが、ぼく自身は、日本社会は最終的には後者の道を選ぶべきなんだろうと思っています。ただ、ぼくが気になるのは、後者の道を選ぶということは、単なる「少子化対策」という技術的な問題だけではすまず、確実に社会構造の変革をもたらすはずなんですが、そういう主張をする人たちは、このことをちゃんと考えているだろうかということなんですね。

 だって、なけなしの金をはたいてでも子供を学校に行かせるという覚悟をもって子供をつくった親の家庭と、国が金を出してくれるんならとりあえず子供つくっとくかという感じで子供をつくった親の家庭とが、まったく同じだと思いますか? この政策は、悪く言えば、そういう覚悟のない親にも子供を作るチャンスを与えようという政策でもあるのです。もちろん、金をだそうがだすまいが、子供に対する愛情は変わらないという立派な親御さんもたくさんいらっしゃるでしょう。でも、いつの時代も例外は例外であって、統計的に見れば、平均的な家庭の像というものは変質していくはずです。

 もちろん、仮にそうなったとしても、社会総体としてはよい方向に向かうとぼくは信じていますが、おそらく、ぼくらがノスタルジーをこめてイメージするような、古きよき家庭像というものがだんんだん失われていくことは間違いないと思うのです。

 つまり、この政策はある意味、移民政策なんかよりはるかに大きな社会構造の変革を日本にもたらすかもしれないんですよね。だから、やるんだったら、そこまでの覚悟を持ってやる必要がある。でないと、やっぱやめときゃよかったね、みたいな反動が起きて、いらぬ混乱を招くだけだと思うのですが、いかがでしょう。

(佐藤さんの本とかにいまいち共感できなかったのにもこのへんの理由があって、じゃああなたはどうすりゃいいと思っているのだと。ここまでする覚悟があるのかと。ちょっと言いたい気持ちがあるわけ(^^)。)

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