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ID 狩り

 インテリジェント・デザイン論に関する Wikipedia の記事(この記事はどう見てもあまり「中立」ではないので、よい子のみなさんにもお勧めできます (^^)) を読んでいたら、山田正紀氏の「神狩り」という SF を思い出しました。

 原本がないのでうろ覚えですが、確かこの小説でも、遺跡で見つかった言語の関係代名詞の入れ子が人間が理解するには複雑すぎるというロジックを、神が存在するという根拠に使っていたと思います。

 ただ、山田作品の登場人物がID の提唱者たちと違うところは、彼らは、神を崇めるどころか、神を「狩」って倒そうとするところです (^^)。

 ID の提唱者も、知的存在を仮定するのは別にいいけど、だったら、その存在がどんなハードウェアとソフトウェアで計算を行い、どのような手段で我々の宇宙に干渉しているのかを、明らかにしようとすべきでしょうね。もし、それができるのであれば、それは単に新しい宇宙論のスキーマができただけの話で、別にそれほど科学哲学に衝撃を与えるような話じゃないですよね (^^)。サイエンスというのはそういうディシプリンですから、それをやる気がないのであれば、やっぱり科学じゃなくて宗教だと言わざるをえないんじゃないかな (^^)。

 研究の結果、その知的存在が、キリスト教の神とは似ても似つかない邪悪な存在だったら、彼らはどうするんでしょうね。その存在に合わせてキリスト教の教義を書き直すのか、それとも、山田作品の登場人物のように、その存在を倒そうと決意するのか、興味深いところです。あ、またイジワルなこと書いちゃった (^^)。

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