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鮮明になった?

 asahi.com に「若い男性、年収少ないと結婚率低い」という記事が出てて、パート・派遣など非正規雇用者や年収の低い男性の結婚率が低いことから、「晩婚化や非婚化は若者の価値観だけの問題ではないことが鮮明になった。」などと書いてあるんだけど、このデータだけからホントにそんなこと言えると思う?

 そもそも、あせって正規雇用につかず非正規雇用に甘んじながら「自分の本当にやりたいこと」を探したり、収入が低くてもいいから自分の好きな職業を選んだり、という傾向自体が、現代の若者の価値観の反映だと言われているわけでしょ? だとすれば、雇用形態や収入自体が価値観によって変わる可能性があるのだから、それだけで「価値観だけの問題ではないことが鮮明」になどならないんじゃないですか?

 さらに言えば、この記事には最近のデータだけで過去のデータがないし、ぼくも数字を持っているわけではないから断言はできないけど、おそらく、昔から、低収入の人の結婚率は高収入の人にくらべて低かったはずで、問題は、その比率が時代によって変わっているかどうかということであるはずです。

 たとえば、もし物価調整後の収入と結婚率の関係が、時代によってほとんど変化がないとすれば、低収入の人が増えたことにより結婚率が下がった、ともいえると思いますよ。でも、逆にもし現代のほうが昔に比べて、より収入による結婚率の差が広がっているとしたら、それはやはり、低収入で苦労してまで子育てをしたくないとか、低収入の奴とは結婚したくないとかいうような、価値観の変化の現れなんじゃないですか?

 要するに、晩婚「化」や非婚「化」というのは、絶対値ではなく相対的な変化の問題だから、時代による変化との相関関係を見なければ、なにもいえないはずなんだよね。

 どうも、この記事を書いている人は、結論先にありきで書いてるような気がするんだけど、そう簡単な話じゃないと思いますよ。もう少し冷静に分析したほうがよいのでは。

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