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消費は大事だよ

 経済関係のニュースでは、消費しょーひと簡単に言うけれど、実は、経済の中でも一番よくわかっていないのが「消費」なのではないか、という気がします。

 門外漢がこんなことを言うと、専門化の方に怒られるかもしれないけど、確かに、経済学では、人間の消費に対する好みを表す「効用関数」というものを設定するのだけど、これは、最終的には消去される補助線のようなものだという気がします。

 つまり、こういう効用関数を仮定すると、こういうモデルが導けます。このモデルは、現実のこのような現象をうまく説明しています。よくできました、ちゃんちゃん。という感じで、本当にその効用関数が正しいのかとか、人間性とどのような関わりがあるのかとかは、それ以上追求されていない感じがするんですよね。

 おそらく、人間の「価値観」というもっと扱いにくい概念を、そのようにブラックボックス化できたことが、社会科学の中で経済学が最も成功した理由に違いないのですが、それだけに、「消費の意味」みたいなことを考えるときに、経済学の本は意外と役にたたない気がします。

 そういう意味で、ぼくが最も影響を受けた消費論は、今もって、山崎正和氏の「柔らかい個人主義の誕生」で、世代的になんとなく悪いイメージを持たされていた「消費」に、「生産」と同じぐらいの意味がある、ということをぼくに教えてくれた本です。ただ、これもいい加減古い本なのに、いまだにこれを超えるような論考が見当たらない(ぼくが知らないだけかもしれないけど(^^))、というのが個人的にはちょっと物足らない。

 糸井重里さんなんかも、よく、「消費のクリエイティブ」とかいってるので、ひょっとしたら、これと似たようなことを考えていらっしゃるのではないか、という気がします。ただ、この人は忙しい人なので、なかなかまとまった論考を発表してくれないんですよねー。「インターネット的」みたいな本をまた書いてくれたらいいなあ、と思っているんですが(^^)。

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