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がんばれ、古館さん

 鳴り物入りで始まった「報道ステーション」も、気がついてみたら、後1ヶ月ほどで1年になろうとしていますね。

 考えてみると、こういう時代のニュースキャスターというのは、そうとう難しい仕事だろうと思います。中途半端に知識人ぶろうとしても、すぐ見透かされてしまうし(見透かされないためには、最低でも日垣隆氏クラスの読書量と調査能力が必要)、逆に庶民派ぶろうとしても、たいていのことに意見が一致するような、古きよき「庶民」などという階層はどこにもおらず、いるのは掴み所のない群集だけという時代。

 その点では、久米氏が「ニュースステーション」を始めた時代はまだ楽だったろうと思います(もっとも、また別の点で苦労があったでしょうが)。55 年体制は揺るぎようのない壁として立ちはだかっており、ちょっとぐらい無責任な意見を言っても、それが本当に採用されたらどうしよう、などと心配する必要もない時代。文化人は権威によりかかっていられたし、庶民の代弁者を気取るのも容易だった時代。そのような、ある意味で古きよき時代の終わりとともに、久米氏はキャスターをやめ、そのバトンを受け取ったのが古館氏だったわけです。

 実は、ぼくは古館氏に対してちょっとやましい気持ちがあります。古館氏が放送局をやめてフリーになったとき、ぼくは氏のことをただのプロレス中継の絶叫司会者としてしか認識しておらず、どうせすぐに潰れるに違いないと思っておりました(若気の至りです)。ところが、氏はいつの間にか絶叫とは対極のソフトな語り口を身に付け、売れっ子バラエティー司会者に変貌していたのです。このときぼくは、古館氏が、一見ケレンに見えて、実は地道に自分のスタイルを作っていく努力家であるということと、人のことを安易に決め付けてはいけないということを学んだのでありました。

 そんなわけで、「報道ステーション」の古館氏は、まだまだスタイルを模索中に見えますが、そのうちきっと新しい時代のニュースキャスター像を生み出してくれるだろう、とぼくは(罪滅ぼしもかねて)期待しているのであります。

 個人的には、河野アナにももっと活躍してほしいですね。ぼくは、ニュースステーション後期の渡辺真理さんのボソボソっとしたつっこみが結構好きでした(あれはきっと久米氏と打ち合わせてやっていたに違いない)。河野さんはああいうキャラでないのはわかっていますが、もうちょっといろんなところにからんでいってもいいのではないでしょうか。たとえば、古館さんが意表をつくことを喋ったときに、加藤さんが返答に困って黙ってしまうことがよくありますが、ああいうときに河野さんがからんでいくと、雰囲気がよくなるかも。。。なんて、そんなことは、専門家のみなさんが、とっくに考えているでしょうけどね。素人の勝手な意見ですみません(^^)。市川さんもかわいいです(ファンレターかい(^^))。

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