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MSCB 続

 前に MSCB 書いたのを読み直してみたら、ちょっとわかりにくかったので、もう少し論理的にすっきり書き直します。今回は、必要以上の混乱を招かないために、ファンダメンタルズの話に限定します。つまり、市場では効率的市場仮説が成立しており、株価は常に企業価値を正しく反映しているとします。

 私の言いたいのは、このような仮定が成り立つ場合に、MSCB の転換価格が市場株価と同一であるなら、その転換自体はファンダメンタルズに対してニュートラルな影響しか与えないはずだ、ということです。

 株価が下がったところで、MSCB の転換が行われると、既存株主は損した気分になるかも知れませんが、効率的市場仮説に立てば、実際の企業価値は、株価が下がった時点ですでに下がっているのであって、MSCB の転換は、それを追認しているにすぎません。

 ただし、ライブドアの場合で言えば、転換価格に 10% のディスカウントがあるので、この分は確実に資本コストとしてのしかかってきます。しかし、ファイナンスには、多かれ少なかれ資本コストがつきものなので、問題は、その資本コストと引き換えに、バランスシートの借り方に追加された資産、つまり、ライブドアの場合で言えば、ニッポン放送株と残りのキャッシュが、資本コストを埋め合わせるだけの利益率を上げられるかどうかです。もしイエスなら、ファンダメンタルズはよくなるし、ノーなら悪化する。単純化して言えば、そういうことだと思います。

注: 筆者はライブドアの株等を保持していません。この小文は、投資判断に使われることを意図していません。投資は自分の判断で行ってください。

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