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Chasm は傑作です

 教授が、 「昨年、CD出したけど、本当に売れない。どうにかしてほしい」 と嘆いていたそうな(^^)。

 他の人なら、これはタダの冗談だろうけど、教授の場合は、半分ぐらいは本音だったりするんだよねー、とサンスト時代以来の教授ファンの私は思ったりします(^^)。

 昨年出した CD というのは、たぶん、「CHASM 」のことだと思うんだけど、これ、そんなに売れなかったのかなあ。個人的にはかなり好きなんだけど。ウチの iTune の "Play Count" も、多い曲だと 100 回近くになっているし(もちろん、正規に購入してから MP3 に落としたのです。為念)。少なくとも、教授の数多いアルバムの中でもベスト 5 ぐらいには入る作品ではないかと思います。ちなみに、他の 4 枚は、

といったところか。どれもそれぞれ違ったよさがあるので、これ以上順位は付けられませんが(^^)。

 かつての教授は、どちらかというと、ありあまる才能にまかせて、一つのアルバムにいろんなアイデアを詰め込んで、力で圧倒するという感じでしたが、「CHASM」の場合には、確かに派手さはないんだけど、ひたすら余計なものをそぎ落として芯の部分だけを取り出したような、そういう強さを感じるんですよね。これは、かつての教授にはあまりなかったものだと思います。

 たとえば、六本木ヒルスの CM に使われた「the land song」とか、「Seven Samurai - ending theme」には、雅楽の要素がとりいれられているんだけど、かつては、そういうエスニックの要素を使うにしても、「実は、こんな技もあるんですよ」みたいな感じで、あくまでエキゾチズムとして取り入れるという感じだったと思います。

 でも、「CHASM」の場合には、教授自身の中にある「日本的なもの」を煮詰めに煮詰めて、蒸留した後に残った結晶をパラパラと振りかけた、という感じで、より昇華された洗練を感じるんですよね。その違いは、やはり雅楽を使った「オネアミスの翼 」の「国防総省」なんかにくらべても、歴然としていると思います。これは、長年数々の実験を繰り返してきた教授が、この歳にして初めてたどりつける境地なのではないでしょうか。

 だから、少なくともぼくは、このアルバムを聞いて、教授が次にどんな曲をつくるかますます楽しみになってきました。だから、「アジエンス」みたいなゆるい仕事ばっかしてないで、もっと過激に突っ走ってほしいです。(^^)

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