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探しにくい電子書籍

 あえて言い切ってしまいますが(^^)、本というものの最大の欠点は、場所をとることです。私は、もともと読書オタク的なところもあるのですが、仕事上の資料としても必要な本がたくさんあるので、どうしても部屋中に本が溜まっていくことになります。そんなわけで、電子書籍、あるいは、eBook というものの普及には結構期待しているのです。

 ところが、この電子書籍というヤツ、登場して以来、何度もブレイクするするといわれながら、今ひとつブレイクしない。理由としては、いま一つ読みやすくて使い勝手のいい端末がないとか、フォーマットの不統一とかいろいろあると思うのですが、ここでは、検索のしにくさという問題をとりあげてみたいと思います。

 まず、電子書籍には、従来の書籍のような統一されたデータベースがありません。おそらく、書籍の販売点数だけで言えば、老舗のパピレス (投稿時点で 12,985 点) が一番だと思うのですが、どういうわけか、ここには、電子文庫パプリ(投稿時点で 6,278 点) では売っている筑摩書房の本とか、ebookJapan (投稿時点で 6,990 点) とかで売っている平凡社の本とかが見当たりません。Digipa (投稿時点で 6,443 点) にはどういうわけか翔泳社の本が見当たりませんし、ビットウェイブックス (投稿時点で 9,176 点) には岩波書店の本がありません。これがまだ、普通の書店のように、得意分野で分かれているならいいのですが、電子書籍の場合には、どの本がどこの店にあるのか、実際に探してみないとほとんど見当がつきません。

 したがって、ある本が電子書籍で出ているかどうかを確認しようと思ったら、結局、あっちこっちのサイトを検索して回らなくてはなりません(まあ、一括検索用のスクリプトとかを書いちゃえばいいんですけどね)。その上、どの書店も、紙の書籍を売っているオンライン書店に比べると、書籍の分類が大雑把だったりして、基本的に探しにくいという問題もあります。そんなわけで、紙の書籍を買ってしまった後で、電子書籍版が出ていることに気づいてがっかりするということがしばしばです。

 ちなみに、洋書の電子書籍の場合だと、主なフォーマットが Adobe ebookMicrosoft Reader の 2 種類に絞られていて、それぞれ、一括で検索できるサイト (Adobe eBooksMicrosoft Reader) があるし、Amazon.com なんかだと、通常の紙の書籍を検索したときに、電子書籍バージョンがあればいっしょに表示してくれるので、見落とすこともありません。(もっとも、紙の書籍に比べると分類が大雑把なのは日本といっしょ)

 個人的には、電子書籍固有の問題以前に、このへんの使いにくさが電子書籍に普及を阻んでいるような気がしてなりません。ぎょうーかい的な事情があるのかなんか知りませんけど(^^)、こういうのは、電子書籍でも紙の本と同じようにできるはずのことなので、ぜひなんとかしてほしいです。

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