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自己組織的コンテンツの魔力

 このブログも書き始めて2週間になり、私にも、ブログのよいところが実感としてわかってきました。それは結局、書くための心の敷居がすっごく低いということにつきると思います。

 そもそも、インターネット以前のメディアでは、情報流通のコストが高くてチャンネルもトラフィックも限定されているので、情報の送り手の側が、メディアの無駄遣いを防いで、情報の品質を維持する必要がありました。ところが、インターネットの出現は、情報流通のコストを劇的に下げると同時に、受け手主導・オンデマンドの情報流通というものを可能にしました。言い換えれば、どんなにつまらない情報であっても、邪魔にならないように置いておけば、必要な人が勝手に利用してくれる、というような流通方式が可能になり、その結果、情報は質より量が重要だ、という情報流通の価値観に対する革命を引き起こしたのです。「インターネットは便所の落書きのようだ」と言った人がいましたが、実際に使ってみれば、まさにそれがインターネットのよさでもあったというわけです。

 ただ、いくら受け手主導と言っても、実際には検索などの情報発見のためのコストが残っているので、自分のウェブサイトを作るときには、見る人が情報を発見しやすいように、全体のテーマを決め、構成を考え、というようなことをしないわけにはいきません。したがって、かつてのメディアと比べれば圧倒的に敷居は低くなったとは言え、やはり、そんなに好き勝手なことは書けない、という感じは残っていました。掲示板のようなコミュニティサイトにしても、自分のウェブサイトに比べれば、一発ネタ的な投稿が可能ですが、やはり場の空気や話の流れとかを考えると、(いくら XX はスルーとか言っても)そんなに好き勝手なことは書けないわけです。

 ところが、ブログの出現は、こういう諸々の敷居をすべて爆破してしまいました。ブログでは、記事が自動的に時系列やテーマ別に整理されるので、構成に気を配る必要もなければ、あくまで自分のサイトだから、場の空気に気を使う必要もない。それでいて、その記事を面白いと思ってくれた人は、勝手に引用してくれたりもするし、興味のない人は自然にスルーしてくれる(これはイヤミでもなんでもなく、ホントに「してくれる」という感じです)。つまり、思いつきで情報をどんどん投げ込んで行けば、どんなくだらない情報でも、その情報にふさわしい位置づけが、自動的かつ自己組織的に与えられる、というある種究極の世界にまた一歩近づいたわけです。

 こうなると、情報発信というより、たわいのない日常会話に近い感じで、それも、めちゃめちゃストライクゾーンの広い友人と喋っているようなものですから、かなりの麻薬性があり、ある意味怖ろしい世界です。聞くところによれば、嵌って燃え尽きる人もいるそうですが、さもありなんと思いました。私も、せいぜいバランスを崩さないように、ほどほどに続けて行きたいと思います。

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